在宅ワークはズルいのか？
最近、近しい親類と話をしていた際に、家で好きな仕事をしていることについて「ズルい」的なことを言われた。
私自身はもともとホワイトカラーではなく、営業職や介護職などの外回り系・現場系職種しか従事してこなかったので、通常なら50代でリモートの仕事に就けるとかあり得ない。
だから「家にいながら収入を得られる＝チート・ズルい」といったリアクションの1つ2つくらいは織り込み済みではあったが、実際に言われてみると心外ではある。
なぜなら、専業ライターとして身を立てるまでには多くの犠牲を払ってきたからだ。
かつて暇さえあれば乗っていたロードバイクに2年近く乗っていない
1年で体重が10kg増えて歩くと息切れがする
1日15時間休日なしで執筆して身体を壊した
（「身体を壊した」に関しては正直あまりシャレにならないが、できれば大きな治療はもう数年引っ張りたい）
ここまで頑張れたのは好きな仕事を選んだという理由もあるが、先にも書いたように一生働く前提で考えたときに、現実的に見える方法を選んだだけのこと。
…ここで「ズルい」と言われた真意についても分解してみよう。
好きなことで収入を得るなんてズルい
家にいて収入を得るなんてズル
額に汗して働かなくてズルい
ホワイトカラー未経験のクセにリモートワークなんてズルい
今回「ズルい」と言った人は私と同じ昭和人で、働く＝会社へ通勤して勤める（50代なら非デスクワーク系）という先入観から、出社しない働き方がズルく見えたのかもしれない。お酒が入っていたのでおそらく本音だろう。
…好きなことといっても、私の場合は自分のコンテンツで収益を上げているわけではなく、クライアントワークのライターなのだが。でもまあ、基本的に惚れた会社のメディアで書くと決めているので、好きなことには違いない。
リモートで働くことについては、コロナ禍に尋常でないレベルの憧れを抱いたことは事実。ただ単なる憧れにとどまらず、自分にとってはライフスタイル的な渇望だとわかったので、躍起になってPCスキルを習得し一か八かで飛び込んだ…それまでPCまったく触れなかったクセに（笑）
ちなみに、現実の仕事風景はというと、、、
…ではなく、、
…でもなく、、、
以下が正しい⇩⇩
世間でいうキラキラ系のフリーランス諸氏とは異なり、自分でも要領が悪く鈍くさいと思っている。ホントに好きでなければ務まらない就労形態かもしれない。
ただ、自分が楽しいと思う仕事をすることが間違いではないと思っている。先日、斎藤一人さんの以下のFacebook投稿を見て改めて確信した。
「楽しく仕事をする」と「楽をする」というのは違うんです。会社にいる時は、笑顔で「楽しい、楽しい」と言いながら仕事をするの。「お客さんに喜ばれることは何かな？」って考えてやる。それで別の仕事に移ったとしても、楽しいところに呼ばれるものだよ。
ひとり
上記の意味を、どんなブラック労働にも甘んじなければならないというよりは、現状にポジティブかつ真摯に向き合ううちに、思わぬ方向に突破口が開けるものである、と受け取っている。
逆にいうと、これまでのどんな職歴や経験も、常に全力だったなら（転職の役には立たなかったとしても）何一つ無駄ではなかった、と言えるときが来るものだ（…と、実体験からも思う）。
転職に使えない経歴を呪った時期もあった。しかし今となっては過去の経歴も専業ライターという選択も、何一つ後悔していないし、将来も後悔することはないだろう。
今度こそちゃんと自分で道を開拓し、自分で自分の落とし前を付ける覚悟ができたのだから、他人から「ズルい」と言われる筋合いなどないのだ。
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