見出し画像

元PC恐怖症のデジタル音痴50代が専業Webライターになるまでの道程

表題のとおり、3年前まで私はパソコンにまったく触れない人間でした。それでも2024年現在、専業Webライターとして活動できるまでになっています。

以下はライターを始めてから2年6ヶ月の間に、自分の身に起こった出来事です。

  • 前職時代に購読していたメディアのライバルサイトで執筆できた

  • 1年越しで憧れてきたメディアさんに採用された

  • 以前応募して落ちたクライアントさんから直接スカウトを受けた

前職時代に漠然と「ものを書く仕事もいいなー、でも私には無理」と、なんとなく遠ざけてしまっていた「夢」でしたが、気が付いたら叶っていました。

今回はWebライターになるにはビハインド過ぎた私のチャレンジ経験をお伝えします。

「自分はライターに向いていないのかも」と頭打ち感や足踏み感に苛まれている方にも、勇気を持ってもらえればうれしいです。

ライターのキャリアに立ちはだかるハンディの数々

ライターを始めた当初、私がどれほどのハンディを抱えていたか暴露します。

  • ハンディ①高単価ジャンルとは無縁の経歴

  • ハンディ②30年来のデジタル音痴

  • ハンディ③紙書籍の文体・書体の呪縛

  • ハンディ④ガッチガチの職人気質

ハンディ①高単価ジャンルとは無縁の経歴

ハンディその①は、高単価ジャンルとはおよそ無縁の経歴です。

  1. 女子大の英文科卒

  2. デジタル化以前のアナログ営業に7年従事

  3. 会社の経営破綻により高齢者施設の介護職へ転職

  4. コロナストレスで23年間従事した介護職を離職

  5. 物流作業員の短時間社員で就業

金融やIT、ビジネス最前線系など、いわゆる高単価ジャンルとは無縁の経歴です。唯一ライター業にプラスと思える点は、文学科卒で読書量だけは豊富だったことでしょうか。

なお物流作業で手指を傷めたため、現在はWebライター業に専念しています。

ハンディ②30年来のデジタル音痴

最初の就職から通算して30年デスクワークを経験しなかったため、3年前までPCにまったく触れない状態でした。

介護職時代は持ち回りの定例会議の書記がイヤで逃げ回っていたくらいですε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
逃げ切れなくなって議事録に着手したのはいいが…試行錯誤の末に操作を誤り「本部のひな型を壊すとはけしからん!」と大目玉を喰らってしまったことも💥

※今思えば「Excel」の書式を変えてしまった、罫線を消してしまったなどの些細なミスだったのでは…叱責した先輩もExcel解ってなかったのかも?

実は当時ネットリテラシーも怪しく、プライベートで〇ahooや〇ingで検索してもちっとも答えに辿り着けないばかりか、関係のないサイトへまんまと誘導されていました(「ここ押せば答えが見れるかも??」と広告やバナーを片っ端からクリック)。

※⇒これも後から思えば、検索エンジンやサイト自体が、今ほどユーザーフレンドリーでなかったせいもある?

…現職ライターが恥を忍んで告白すると、そもそも検索するとき「〇〇とは」でなく「〇〇といえば」と入力していました(笑)

こうしたPCとインターネットに対する苦手意識はいつしか恐怖心へと変わり、長い間トラウマを払拭できずにいたのです。

ところが介護職を退職後「とりあえず」初心者向けパソコン教室「でも」通ってみようかな、

というところからPCに触ってみたらハマってしまい
⇒WordとExcelを履修
⇒ブログ立ち上げ
⇒ライター業に着手

の流れで現在に至ります。

ハンディ③紙書籍の文体・書体の呪縛

「読書量だけは豊富」と言いましたが、如何せん昭和以前の書籍の話です。

もっといえば昭和の文学少女だったので、読んでいたのは専ら明治、大正、昭和中期までの文学でした。当時の本を開くと解るのですが、改行が少なく漢字も多いのでページが真っ黒(笑)

…実は昭和のモノ書きのイメージでライターデビューしたので、Web文書の余白の多さに、初めは間延び間を感じたものです。

「其処」「此処」「何処」「所謂」なども漢字表記していました…💦
他社のブログやnoteを参考に、自分でもnoteに書くことで少しずつWebの文章に慣らしてきたというのが、実際のところです。

ハンディ④ガッチガチの職人気質

ガッチガチの職人気質+完璧主義なので、とにかく執筆が遅いです。

物流作業員で週2〜3回実働8時間勤務していたときでも、月間350時間、1記事20~30時間ライティングにかけていました💦

初心者の頃はいずれ執筆時間を短縮できるだろう、と楽観的に考えていたのですが…1年たっても2年たっても、時短できる気配がありません。

時短を意識するとあからさまに内容の詰めが甘かったり、推敲が疎かになったりする気がして、このまま納品したら失礼と思ってしまうのです。

この完璧主義も、昭和のモノ書きのイメージが原因かもしれません(怒号飛び交う編集室、とか)。

単価自体はじわじわと上がっているので、まあいいか…私の職人気質は一生治らないのでは。たぶん。

経歴・スキルビハインドでも頑張れている理由

これだけライター業にビハインドな要素満載でも、2年と6ヶ月続けてこられたのには以下の理由があります。

  • この仕事なら真摯に打ち込めると感じたから

  • 転職できる業種が限られていたから

  • 一生働くなら働き方は選びたかったから

  • ゼロからのスタートで稼げるとは思っていなかったから

  • 何だかんだで自分にポテンシャルを感じたから

この仕事なら真摯に打ち込めると感じたから

過去の私は、仕事なんて打ち込むものじゃなく、生活と趣味のためにお金がもらえればいいと思っていました。

しかしさんざん転職しまくったり、仕事選びや職場選びで失敗したりした経験から、最終的に仕事は以下の基準で選ぶべきだと思うようになったのです。

「稼げる・稼げない」よりも
「効率よい・悪い」よりも
「向いてる・向いていない」よりも
自分が真摯に打ち込めるかどうか

多少給料は良くても、自分が納得のいく仕事でなければ、やらされ仕事になってしまって真摯に打ち込めません。

でもライターの仕事ならライフワークとして、自分から能動的かつ真摯に打ち込める。そう直感し、今でもその気持ちは変わっていません。

転職できる業種が限られていたから

現実問題として、転職時に年齢・経歴的に選べる職種が限られてもいました。

手指を傷めているので、工場や倉庫の作業系職種で実働8時間×週5日はムリ、というか拷問。同じ理由で介護職も、人の体重がかかった状態での着脱解除は99%不可能。つまり入浴介助と排泄介助は戦力外なので、現場にいても意味がありません。

警備員は「8か条の欠格事項」に抵触する恐れがあり、まさか虚偽申告で入職するわけにもいかないでしょう。

営業は嫌いではないけど、長年〇ークマンか〇まむらしか着ていないのに、今更スーツとパンプスもなんだかなぁ…メイクの仕方も忘れたし💦
(ていうかインセンティブゼロでも服は自腹でしょ?)

…とまあ、就職の選択肢がそもそも限られてしまうのです。

年齢・経歴的に正社員待遇で就職できる立場だったら、憧れてはいても不安定な業務委託ライターの道は目指さなかったかもしれません。

迷いがなくなったという意味では、歳を取って得しました(笑)

一生働くなら働き方は選びたかったから

老後資金を蓄財しておらず年金もそれほど期待できないので、一生働き続けることは確定です。

とはいえ、老後資金の上積みだけのために、1円でも給料が高い仕事に就こう、とは考えられなくなりました。

前述のように就職では職種を選択できず、働き方はもっと選べません。だったら、不安定でも働き方を選べる業務委託のほうがいい

親も高齢で、自分もいつまでも健康なわけではありません。
それなら今の給料が高いだけの仕事よりも、一生働ける働き方を今から習得するほうがよいと考えたのです。

キャリアゼロからでも、業務委託ならチャレンジは可能です。融通を利かせて働きながら、徐々にスキルアップすればよい。

業務委託のもう一つ良いところは、プロパー社員では絶対就職できないような会社のプロジェクトに携われて、しかも複数社同時に携われること。

就活で悔しい思いをしただけに、自分がミッション・バリューに惚れた会社にメディアで貢献できる喜びは大きなものでした。

一生働き続ける前提なら、ワクワク仕事をしていたい。残り少ない人生で後悔したくないのです。

ゼロからのスタートで稼げるとは思っていなかったから

「スキルゼロからのスタートで最初から稼げるワケがない」と端から思っていたので、多少伸びが遅くても気にしませんでした。

それに、起業など「新しいことを始めたら2~3年は寝る暇もない」と聞いた覚えがあったので、自分もその覚悟でいたのです。

SNSで見る限り、多分他のライターさんよりも自分の成長スピードは明らかに遅いです。ライター始めて半年後の時給換算は、メキシコ?の最低時給を下回っていました(笑)

それでも続けられているのは「簡単にモノになる仕事なんてない」と解っているから。

6年前にネットワークビジネス(いわゆるMLM系)に手を染めた経験から、ゼロから稼ぐのが大変なことぐらい解っているつもりです。上位者に言われた「本業で稼げないヤツが副業で稼げるワケがない」「本業は会社の名刺があるから稼げるだけ」を痛感しました。

それに引き換え、書いたら書いただけお金が入るWebライターは効率が良いと感じる反面、過剰な期待もしていないので、苦労とも思わず継続できています。

何だかんだで自分にポテンシャルを感じているから

50代の現在でも、新しい知識やスキルを習得・吸収するポテンシャルがあると実感しています。

そういう私も、前職時代は自分で自分を諦めていました。

本当は知的好奇心が強かったのに「学んで何になる」「知るだけムダ!どうせ他に転職できないから」と勝手に決めつけ、学びたい気持ちに蓋をしていたようです。

しかしライターを始めたら好奇心を抑えられなくなりました。

当初は書けるジャンルの案件がまったくなく、知見のない領域ばかり書いていましたが、未知の分野のリサーチは楽しくて仕方がありませんでした。

そして広く浅く知見を広げ続けた結果、現在では不動産やシステム、DXなどで読者のニーズを深掘りできるようになっています。

元デジタル音痴ですが、Webエンジニア向けの記事まで書けるようになったので、リスキリング世代の皆さん! 安心してください。絶対何とかなります✨

専業ライターになった現在も絶賛進化中。最近覚えたツールやスキルは以下です。

  • Notionの使い方

  • freeeタスク管理ツールの使い方

  • Google Slide・Power Pointの使い方

etc.

こうしている今も、脳細胞が音を立てて分裂しているのがわかります(笑)

年齢や経歴はチャレンジの障壁にはならない

50代デジタル音痴のビジネス知見ゼロでも、Webライターとして自活できるようにはなれます。

したがって何かにチャレンジするにあたり、年齢や経歴、現在の知見領域に囚われる必要はありません✨

なお私自身は、憧れのWebライターにはなりましたが、これがゴールだとは思っていません。

私の性格上、一生何かにチャレンジし続けている気がします。過去を振り返っても20年周期ぐらいで180度の方向転換をしているので、次は75~80歳かな?(生きてたら)

ライター業の延長でディレクターとか動画とか、ブログとか、そんな次元ではなく、畑を耕しているくらいの方向転換(笑)

というわけでゴールは、ありません。多分。ライター業を選んだ同じ理由で、一生ワクワクする仕事を選び続けます。



よろしければサポートお願いします(^^) 頂いたサポートはクリエイターのみなさまのサポートやボランティア資金にします♪