「スティーブ・ジョブズ」

昨晩見たのはマグニート版の方。(役者の名前くらい調べなさいよ)

劇場に観にいく気にはならなかったが、いや、レンタルですら新作では借りる気にはならなかったが、かなりの良作でした。

こういうのを後から知るのはちょっと悔しいですね。

僕はアップル社の初期の製品から使っているマック信奉者ではあるけれど、ジョブズが好きなわけではないんですよね。

もちろん嫌いではないけれど。

ジョブズの代表的な3つのプレゼン(スピーチ)の本番40分前というのが映画のつくりになっている。(過去のフラッシュバックも少しあるが)

この構成を発明したことだけで素晴らしい。

後からジワジワくる。

観賞者は数年、または十数年の時間を一瞬でタイムリープすることになる。

全て過去の出来事なので、何が起きたかを私たちは知っているが、ジョブズにとってはこれから起こることなので、まだ知らない。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下「B・T・T・F」)は三部作で過去、現在、未来の「時間剛性」を高めて、なおかつ観賞者の感じる時間の流れも引用するメタ構造になっていたけれど、この「スティーブ・ジョブズ」は起こる現実は「B・T・T・F」のように変容はしないものの、フィクションかノンフィクションか曖昧なディティールを描くことで、映画内でこの後起きる現実をほぼ知っている(と思っている)観賞者にとって化学反応というか、異化作用というか不思議なカタルシスを得られる作りになっていた。

レビューなので、ネタバレはできないので、この辺にするが、とてもいい作品だった。

初めてケイト・ウィンスレット(こっちは覚えてる)が可愛いと思った。

以上です。

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