11.アメタ物語 〜序章・モリモト編〜

 下校途中に牟田くんの旧友宅に寄り道をすることはほとんど強制的で、しかもほぼ毎日だったし、休みの日でさえモリモトに本当に用事が無く返事を躊躇していると「いいよな」と勝手に予定を押さえられ続けた。
 牟田くんがモリモトの絵の才能に気づいたきっかけはモリモトと同じ学校から転入してきた女子にモリモトの特徴を訊いてまわったことかららしいと後で判る。

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