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カフェインに弱い

自分がカフェインに弱いと気づいたのは秋田に来てしばらくした頃でした。東京から移住してきた人間に周囲の人たちは優しくて、よく「うちでお昼食べましょうよ」「お茶飲みにいらっしゃいよ」などと誘われました。

そしてよくコーヒーをごちそうになりました。
すると夜になかなか眠れず・・・最初は「人と話すと興奮するものだな」と勘違いしていたのですが、どうもこれはカフェインなのでは?と思い始めました。

それとは別に、私は長年の頭痛持ちだったのですが、ある時に子どもが「お母さんの頭痛は頭痛薬が原因なのでは」と言い出しました。学校の授業で薬物中毒の話を聞いたと言うのです。

薬物中毒ですと?
半信半疑だったのですが、子どもは「お母さんは中毒になっていて、薬が切れると頭痛が起きるんじゃないの? 薬の飲みすぎなんじゃ?」と言うのです。

いやでも・・・頭痛薬が無いと日常生活が送れないので、試しに止めるというのは無理だし・・・と思いつつ、確かに普段飲んでいる(よく効く)薬にはカフェインが入っています。もしやカフェインの中毒になっている?

それで、試しにカフェインの入っていない頭痛薬を探して飲んでみることにしました。ところが、これが私には効かないのです。困りました。

ということは・・・仮説を立てました。
やはり私の頭痛にはカフェインが効くということなのでは? 
カフェインが効くというのは、カフェイン中毒だからなのでは? 
となれば、カフェイン摂取を止めない限りこのループは続くのでは?

そこで仕事が忙しくない期間を選んで、頭が痛くなっても頭痛薬を飲まずにとにかく耐えるという実験をしてみました。

三日三晩、大げさではなく七転八倒しました。薬が無いと頭痛と吐き気でどうしようもなかったのです。それでも薬を飲まずに頑張りました。この時点で「これほどひどいのは、確かに子の言う通り薬物中毒に違いない」と確信していたので何とか耐えることができ・・・

そして4日めに、急に頭痛も吐き気も引き、食欲もわいてスッキリ元気になりました。その日から本当に頭痛が無くなってしまいました。

思い起こせば子育てと仕事で忙しかった頃に、眠気覚ましにコーヒーを飲んだり、寝不足が続いたり、そういう中で市販の頭痛薬が手放せなくなり、すっかり「頭痛が起きやすい体質だ」と思い込んでしまったようです。ほぼ30年ほど、ずっと頭痛薬に頼っていたのです

でもどうやら私はカフェインが体に合わないという体質のようで、眠れなくなり頭痛も引き起こしてしまう、そういう気がします。

さて昨日は休日で、夫と一緒にドライブに出かけたのですが、行った先でお茶を飲もうと思って入ったお店がコーヒーショップで注文できるのはコーヒーのみでした。とても美味しかったので後悔はありませんが(コーヒーの味は好きです)、1杯飲んでしまいました。

また時間を置いて、別のレストランのカフェタイムに入店したのですが、そこでも飲み物がコーヒー系のみで、もう1杯飲むことに。これも後悔はありませんが、1日に、それも昼過ぎから夕方にかけて2杯も飲んでしまったので、当然夜は全く眠くならず・・・

幸いに頭痛は置きませんでしたが、今日は寝不足でふらふらです。
カフェインに弱いという話でした。

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俳句修行
  煙草飲む人黙りゐて霜夜かな
  厳として針葉樹あり吹雪かな
  決断を延ばしつ雪を寄せてをり

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