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初級、中級、シニアスキーヤーも疲れず楽しめるスキー[1]意識を変える|スキーは乗り物

スキーの技術は人それぞれ。
経験や身体能力の違い、考え方、感じ方など様々である。
また、技術論としては結果が同じになるようなことであっても入口が真逆ではないかと思われるようなこともあり、考えるほど解らなくなる。
極論すれば「なんでもありで、どれも正しい世界」であり、上級者になると「どんな滑り方でも出来る、どうにでもなる」と言う感じである。

多くの情報がある中で一般スキーヤーや高齢スキーヤーが少しでも〝 疲れず楽しむ 〟という観点でのスキー論がもっとあってもいいのにという思いがいつも胸中にあった。

〝 ただの高齢スキーヤー 〟でしかない自分ではあるが近年実践しているのが大変楽で疲れにくい滑り方である。
そこで「疲れず楽しむスキーテクニック」として書き残してみようという思いに至った。
〝 年寄りの戯言 〟かもしれないが、高齢スキーヤーに限らず初、中級スキーヤーのスキー上達のヒントにもなるのではないかと思う。

【 意識を変える 】 、【 こんなふうに滑っています 】、【 テクニック 】と少しずつ進めていきたい。


楽々スキー [1]【意識を変える】


一口に意識と言ってもいろいろな意識があると私は思う。
これはあくまでもスキーを通しての「自分的な感じ方」であり「学問的高度な意識論ではない」ということで読んでいただきたい。

・心の意識  ( 思い、考え方と言った方がいいかもしれない )
・動きに対する意識
・無意識という意識 

意識について考え、変えていくことでスキーが楽に、楽しめるようになると思っている。


◎ 楽々スキー “ 心の意識 ”

・スキーは乗り物だ !
スキーに乗って〝 スキーと一緒に 〟斜面を滑り降りてくるだけ。
すいすいーーっ。
愛車でドライブを楽しむようにゆったりとした気持ちを持って雪を感じ、雪との遊びを楽しむ
 
・暴走
急斜面を必死の思いで暴走?しながら「あー、なんとか下りてきた」。たまらないスリル感と征服感。とても楽しい。
しかし、スピードは程々でもスキーをしっかりコントロール出来てサラサラっと滑り下りてきたら・・・。これはこれで楽しい。
スキーをコントロール出来ている満足感 。・・・これがいい

・恐怖感
スピードが出るほど、また斜面がきつくなるほど増大する恐怖感
しかし、スキーをコントロールできるようになるにつれ少なくなっていくのだから心配することはない。
ただ慣れるだけ

・リラックス
あれこれ考えるだけで肩に力が入る。上半身の力が抜けたら〝 ぐんっ 〟とレベルが上がる。これが楽しむスキーの極意かもしれない。
 
・楽しむアマチュア
テクニカルプライズ以上とか、競技スキーヤーといった人たちは体力、技術、トレーニング、滑走日数等まったく違う次元にいる人達である。ほぼ真似は出来ない。
ほとんどの人は〝スキーを楽しむアマチュア〟なのだ。
1.5級 ? 位でもいいじゃないか・・・。
 
・技術は少しずつ積み上げていくもの。
いきなり上級者の真似をしてみても出来ないのが普通。怪我と仲良くすることはない。
  
・スキー教室
スキー教室では我々アマチュアが怪我無く楽しく滑れるように大切な基本を指導してくれていると思う。( 指導の巧拙はあるけれど )

・年齢
年齢は関係ない。いくつになっても上達できる。
〝 難しい、疲れる 〟と思っていた悪雪を80歳になった今年何とかこなせる様になった
ある意味 今年が一番上手く滑ることが出来るようになった 〟と勝手に思っている。               

ここが大事・・・バカにしないで
        ■  もういちど “ 緩斜面 ” スキー、雪を “ 感じて ” みよう  ■


◎ 楽々スキー “ 動きに対する意識 ”

・姿勢
なんでもない立ち方が基本。高い姿勢で軽く膝を曲げ足は少し開いて立つ。無理に両足をくっつける必要はない。
 
・支えるのは〝 骨 〟
筋力ではなく踵から脚、腰骨までの〝 骨で支える 〟気持ち。( 楽々スキーの基本になる考え方 )
 
・踵
楽々スキーで言う “ 踵 ” は “ くるぶしの下 ” 
踵への加重が急所であり〝 後傾姿勢になることなく踵に加重 〟する。

・スキーはズレながら滑るもの
カービングの板だと言っても先ずはズレ。ズレズレにズレて滑る。
〝 キレ 〟はあとからついてくる。

・ターンの切り替え時
落ち着け、落ち着け。慌てず、急がず、ゆったり、しっかりと滑る。 ( 余裕のことでありモタモターっとは違う )
 
・スキーを振り回さない
回そう、回そうとしない。カービングスキーは回りやすいようにできている
 
・スキーを止めない
まーるく、まーるく、雪面の抵抗を感じながらサラサラと流れるような滑りを意識しよう。
但し、急斜面ではチェックを入れながらしっかりとコントロールして切り替えすることも必要。
 
・撓ませる
そんなことは考えない。技術と体力のある人のやること。自然に十分撓んでいる!それだけでいい。
 
・斜滑降が大事
小回りでも大回りであっても廻旋中の姿勢フィーリングともに “ ズレを含めた斜滑降の連続 ” だと思う。フラット状態というのは直滑降と廻旋切替時のみ。
 
・足裏で感じてみよう
母指球や踵でスキーを雪面を感じるようになりたい。
足裏を意識することだけで重心の移動が可能になる。
 
・重心の移動
重心の移動そのものをあまり意識しない。
左右への重心移動意識は少なく、踵と母指球の加重ポイント、要するに前後方向への加重(圧)の行き来を強く意識する。足裏の感覚意識を重視
 
・時には心で掛け声
〝ス―〟〝サラサラ〟〝一、二、三〟〝いーち、にーい、さーん〟も必要。(  こんなことでも動きやすくなるから面白い )

・無理しない。無理しない。
少しずつでも出来るようになったら、もっと上のステージが待っている!!!
 
上記のポイント等詳細は後述します。


◎ 楽々スキー “ 無意識という意識 ”

人が歩き始めるときには「歩き出そう」とする意識が働く。  
ただ、そのときに「こんな角度で前に傾いて動き出そうか」と考えることはないと思う。
また、何も意識することなくバランスをとりながら歩くことが出来る。
傾斜したところに立った時、やはり意識することもなく自然にバランスを取って立っている。
しかし、このバランスをとる瞬間に身体中のいろいろな神経や筋肉がどこかから指令を受けてスイッチが入りスッと動き出し或いは立っているのだ。
身体の無意識な動きには〝 元々備わっている感覚 〟による自然な動き (反応) と、〝 練習 〟によって特に意識することなく身体が反応するようになっている動きがある。
スキーの場合、状況に応じていろいろな動きが必要になる。あれこれ考えながら滑っていては当然間に合わなくなる。
〝 無意識という意識 〟のなかで自然に動くということを少しずつ身体に覚えさせることが必要であり、上達のポイントになる。( 肩の力が抜けるよ!)
強い意識をもって動くことは当然必要なことであるが、その時にも身体のどこかでは必ず無意識のうちに動いているところがあるのだ。
楽々スキーでは〝意識しない意識〟これを〝 無意識という意識 〟と表現しています。

 
次回、楽々スキー[2]は、ちゃれん爺は【 このように滑っています 】を予定しています。

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