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疲れず楽しむスキー[2]|こんなふうに滑っています|スキーは乗り物

誰しも加齢とともに体力、運動能力等が衰えていくのは抗うことの出来ない事実である。しかし、滑りの技術の上達はいくつになってもそれなりに可能でありどんな滑りを目指すのかは人それぞれ、終着点はないと思っている。

今の自分は中急斜面では〝程々の緊張感〟をもって、緩斜面では〝楽~な〟気持ちでその時々のフィーリングで小回り、中回り、またカービングターンのまね事をしてみたりズレズレにズレてみたり〝少ない疲れで気持ちよく〟滑っている。

出来るだけ〝スキーを止めない〟ような気持ちで〝ざぁーっざぁーっ〟と〝まーるく〟(ズラシ)廻旋し〝スーッと抜け出す〟・・・こんな感じ。

〝こんな風に滑ったら・・・〟なんて考えるだけで楽しくわくわくする。

高齢(80歳)になって、ようやくスキーのコントロールがすこし上手くなったような気がしている。見た目がどうかは自分では分からないが・・・。

疲れず気持ちよく滑っているからそれで良し

楽々スキー【こんなふうに滑っています】

〝ん・・・?〟と思われる個所もあると思うがあくまでも自分流〝楽々スキーの滑り方〟ということであり「一般的に言われていること+自分流」の混在である。

[1]では出来るだけ簡単に、そのあと[2]で同じことを少々理屈っぽく説明を加えることにする。

また、説明の中で①→②→③のように各ポイント毎に時系列で書いているがそれぞれ区切りがある訳ではない。
“○○をしながら○○をする”と言うようにほとんどが連続した〝オーバーラップ状態〟であるといっていい。

以下、中急斜面で斜滑降からのスタートとして書くことにする。

[1]〝さらっ〟と説明

荷重ポイント

①    斜滑降→フラット→→

②山足を後ろに引きながら???(💡1)母指球を踏みつけていく。同時に内足テールを軽く浮かす感じ→→

③廻旋が始まる→→

④母指球から踵へと圧を移動、内足は下ろして外足に添えていく。ここからは〝かかと荷重〟〝脚を押し伸ばし突っ張り〟ながら〝ズラし〟て廻旋。→→

後半は脚の突っ張りを弛めてやると自然にスキーが身体の下に入ってくる。→→

⑥廻旋終了→→

⑦次のフラットに向かいながらこの時点で次の山足母指球に圧をかけ始める。(②の状態に入っていく。)

以上が“今の自分の滑り方”のあらましである。

〝踵に乗って骨で支えてズラしながら廻旋する〟

これが楽々スキー〝疲れず滑る基本的考え方〟であり、この後詳しく説明を加える。

[2]〝少々理屈っぽく〟説明。

同じことを〝少々理屈っぽく〟説明を加えることにする。
基本的には外足が主体(特に廻旋の始めは)である。

① 斜滑降→フラット(屈身抜重系で重心は低く)→→

② 山足(この後は外足になる)を後ろに引きながら(💡1)母指球を踏みつけていく。
この時母指球には山足スキートップの内側エッジが雪面に〝くっ〟と食いつくような感じがある。(この時から外方向への遠心力が働きはじめズラシが可能になる)

また、このタイミングで谷スキーのテールを軽く浮かす意識がある。
谷スキーのテールを浮かすことは前傾姿勢を保ちしっかりと外足に乗ることにつながる。(立ち上がり抜重系でも同じこと)→→

③ 廻旋が始まる。
廻旋は慣性力、遠心力、重力に逆らうことから可能になりこれらをコントロールして目的方向へ進んでいく為にはいろいろな動きが必要になってくる。→→

④ 母指球から踵へと圧を移動、同時に脚を伸ばし(突っ張っていき)ながら外へ押しずらす
このとき浮かした意識の谷足(内足)を下ろしながら外エッジを軽くきかせて (山足)外足を押しだしていくことと、踵を〝斜め後ろ外側〟に押し出す(意識だけでもよい)ことを同時進行している。
早いタイミングで斜め後ろ外側にズラシ押し出すことによって急斜面でのスキーコントロールを早く始められる。
また、意識だけでも斜め後ろ外側ということは鋭角的に廻旋している感覚(小さくまわる)であり、足首角度の弛みを起こさないことにもつながる。
足首の弛みは後傾姿勢の原因にもなる。
また、足首が弛まなければかかと荷重ではあるが母指球からスキーのトップを常に感じることが出来るようにもなる。

脚を伸ばしながら斜め後ろ外側に押しズラしていくのであるがこの時踵から膝、腰まで棒(骨)の気持ちで外力に向き合う。これが“骨で支える”である。また、廻旋中はずーっと踵が身体の後ろにいる感じ

伸ばした脚(腰から下)はいわゆる棒立ち状態とは違い、適当に折れ曲がり、膝には余裕、足首角度はブーツの角度に収まっているようにしたい。(スキーの上に自然に立った形) →→

⑤ 後半は「鉛直!!」に乗っている意識で廻旋。(エッジを立てようとせず真上からスキーを押さえてやるような感じ。)→→

⑥ 脚の突っ張りを弛めてやると自然にスキーが身体の下に入ってくる。(脚がたたまれ、スキーが身体に近づいてくる)
同時に身体の重心は外の方(斜面下方)に自然に向かっていく。
このことが次のフラットをつくりだす大きな要素になる。
また戻ってきたスキーに追いつかれない、追い越されないことが重要。
追いつかれるということは足首が弛み後傾になる瞬間である・・・と思う。

追いつかれる直前に
⑦ 廻旋終了→→

⑧ 次のフラットに向かいながらこの時点で次の山足母指球に圧をかけ始める。(②の状態に入っていく。)
②~④では脚を伸ばしていき⑥では脚がたたまれていく。

💡1山足を後ろに引く
普通は「前の方に立ち上がりながら母指球に圧をかける」と表現されるところでありそれでいいと思う。
それは(前傾姿勢)でトップを押さえてしっかり乗り込むことが安定した廻旋入りにつながるから。
しかし、自分は山足を少し引いて山足に乗り込むようにした。
この「山足を引く」というのは自分だけの感覚かもしれない。〝引いているつもり〟であるが〝引いている意識〟と言ってもいいかとも思う。
前に立ち上がるのではなく、引くことによって自然に母指球を踏んでいくことになり、前の方に立ち上がるのと同じような形になる。
また、足首角度が弛むことを防ぎ、上体の動きを小さく収めることが出来る。
更に、この時点から微妙ではあるが外向外傾の基が出来始めていると思う。

引きながら母指球を踏みながらフラットに入り廻旋にはいる。(⑧の状態)

フラット以後はフォールラインより前であっても内足(山足)が前に出る形になる。

いずれにしても廻旋始めは頭(上体)から突っ込んでいくことなく足元(母指球)から踏み込んでいき外足に乗っていくことが大事なことである・・と思う。

以上が自分流〝疲れず滑る楽々スキー〟である。

まとめ

 〝踵に乗って骨で支えてズラしながら廻旋する〟

ここに一般的に言われているいろいろな滑り方要素が加わっていく。
総てを一度に表現しようとすると〝ごちゃごちゃ、ぐちゃぐちゃ〟になってしまう。
従って、ここではテーマである〝疲れない楽々スキー〟のポイントに絞って説明をしてみた。
実際に上記表現した以外、意識の有無にかかわらず外向、外傾、外足荷重等身体を捻ったり、傾けたり、手を突き出したりといろいろな動きを同時に行ってもいる。

別記であくまでもちゃれん爺的な考え方であるが「これは必要だよなぁ」と思うテクニックについて記してみたい。


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