竜王戦
第33期竜王戦七番勝負が閉幕した。
豊島竜王のタイトル初防衛か、挑戦者の羽生九段がタイトル通算100期か、注目の七番勝負は4-1のスコアで豊島竜王の初防衛で幕を閉じた。
私が趣味として将棋を初めたのが30数年前、現代と違い、ネットも発達していない当時は専門誌やNHK等のテレビ中継でしか、プロ棋士の名前を目にすることがなかった。
そんな中で、鮮烈に覚えているのが当時、五段だった羽生さんが、名人経験者4人を倒し優勝したNHK杯だった。
歳も近く若い羽生さんが、大御所を次々と撃破し、優勝したNHK杯の勇姿は、将棋道場に通い始め、まったく勝つことができなかった私に勇気と希望を与えてくれて、ヒーローになっていた。
それからは羽生さんの対局結果に一喜一憂しながら、今でも趣味として将棋を続けている。
ここ数年はAIの進化や世代交代も進み、なかなかベテラン勢が結果を残せずにいるが、羽生さんの成績も、未だに通算勝率が7割を越えているとはいえ、二年前に無冠になり、やはり全盛期に比べると落ちてきている。
無冠になった当時の竜王戦の決着局、そして今期の決着局、すでに態勢は決していたが、気持ちの整理をつけきれず、盤の前に向かう羽生さんを見ていて非常に辛かった。
でも、まだまだ羽生さんは未だにトップクラスの棋士であるし、今後の巻き返しに期待したい。羽生さんは私にとって永遠のヒーローだ。
そして豊島竜王、初防衛おめでとうございます。
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