【準備】の〈備〉の呪い。
小学5年のとき〈備〉に出会いました。
忘れもしません、小学5年の秋の漢字の小テスト。
問:寝る前に明日の遠足の〈じゅんび〉をする。
返ってきた答案用紙を見ると、自信満々に書いた〈準備〉にバツがついていました。
私は先生に「準備、合ってるのにバツになっています」と言うと、「ビが間違っているよ」と言われ、確認すると・・・
と書いていました。
正しくは、右下の部分が縦線一本、横線二本。
しかし私は縦線二本、横線一本で書いていました。
この出来事から私は〈備〉に惑わされる人生を送ることになります。
〈備〉に呪われたのです。
※以下、正しい〈備〉を【正備】、誤りの〈備〉を【誤備】と記します。
この日より、私は〈備〉を書くとき、いつも【正備】と【誤備】の2パターンを書き、【誤備】は明らかに違和感があるので、【正備】が正しいと判別し〈備〉を書いていました。
このように殴り書きをして、判別していたのです。
私は小学校を卒業し、中学、高校、大学、お笑い芸人になり、ずっとこの対策法で〈備〉の壁を乗り越えてきました。
しかし!!!!!!
ついにこの時が来てしまったのです。
【誤備】に見慣れ始めたのです。
これを見ても違和感を感じないのです。
つまり、【正備】【誤備】を並べてもどちらが正しいのか判別できないのです。
正直、この赤丸、赤バツをつけるときも携帯で漢字を確認したほどです。 それほどに重症なのです。
未だに新しい対策法はありません。
どなたか私に最高の判別方法を教えて下さい。
私は【備】に備えます。