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スーパーマーケットにて。
おばあさんと同じタイミングでレジについた。
僕はカゴに商品を5点。
おばあさんはジャムの瓶だけを持っていた。
「お先にどうぞ」と言うと、
おばあさんは「若いんだからお先にどうぞ。やることいっぱいあるでしょ。私は暇だから」と素敵な言葉をかけてくれた。
とはいえ、僕の商品は5点、おばあさんはジャムの瓶のみ。
「いやいや、どうぞどうぞ」と、手を動かして、半ば強引におばあさんをレジにうながした。
おばあさんは「ありがとう」とレジへ。
そして店員さんに「これさっき買ったんだけどね、開かなくて。開けてくれる?」と。
店員さんは「かしこまりました」と、カチャっと開けた。
おばあさんは店員さんに「ありがとうね」と、そして再び僕に「ありがとうね」と言って去った。
待ち時間は10秒もなかった。
〈お上品さ〉はスーパーマーケットでは売ってないんだよな。
でも〈お上品さ〉がにじみ出るのはこうゆうときなんだよな。