半年ぶりにようやく
ブロッコリーが大好きな同僚。
昨秋、彼女にコールラビという野菜の話をしたら、気になって仕方がなくなったそうで、あちこちの店を探し回っているとか。でも見つからず。
年末に、都内で開催していた「おいしいボタニカル・アート」展を観に行ったら、なんと、コールラビが絵になっていました。
「絵画展に行ったら、コールラビの絵があったー!」
と、かなり謎のチャットを送ったら、すかさず、
「行ったんですかー!
私もそれ観て、報告しようと思っていたんですー!」
と私の興奮ぶりに負けない返信が到着しました。
そこまで熱意を持って、コールラビを探し回る彼女。
私が教えた手前、なんとか手に入れてほしい。そう思って調べてみたところ、どうやらコールラビは、初夏と、秋から冬にかけての2回収穫できるらしい。
そこで、春先に、コールラビを買った野菜即売所のお姉さんに、入荷予定を聞いてみました。
「コールラビ?なんだっけ?
ああ、あの野菜。あれは次に出るのは秋かなー。
そう、そんなにおいしかったの。」
あれ?あの時、試食まで用意してセールストークを繰り広げた、あの時の熱意は一体どこへ?
ともあれ、お姉さんのところでは、年1回しか収穫しないのか、と納得し、同僚には、秋まで待っていてねー、と伝えました。
ところが、先週末に、同じ即売所に野菜を売りにきている、別のおじさんの売り場でコールラビを発見しました!しかも最後の一袋!
いそいそとゲットし、月曜日の朝一番に、ブロッコリー好きの同僚のところに届けました。
緑と紫、一つずつ。
表面上は極めてクールな彼女。
「ふたつも。へえ。紫もあるんですねえ。
保冷バッグにまで入れていただいて、ありがとうございました。
そうそう、週末に法事で実家に帰ったので、お土産をどうぞ。
で、この間のアレ…」
と、いつのまにか仕事の話に変わり、しっかり打ち合わせまでして、無事納品を完了しました。半年も探していた割には、結構あっさりした反応だったなあ。
さて、コールラビのことなど、すっかり忘れていた翌日の昼休み。
思い入れたっぷりのチャットが、立て続けに舞い込んできました。
「待ち望んでいたコールラビに、ようやく巡り会えました!」
から始まり、ネットであれこれ調査・熟考の結果、前の晩に作ったレシピ。そして詳細な食レポ。
いやあ、喜んでもらえてよかった、よかった。
毎度のことながら、彼女のクールな表情とホットな人柄とのギャップにはまったのでした。本当に、いい奴だ。
おまけの話
我が家では、コールラビを、ツナと千切りコールラビのサラダ、そして、ホワイトシチューにしました。生で食べれば、甘みがあってクセがない、シャキシャキした大根のような感じ。シチューの方は…作りたては、大根が入っているようでしたが、一晩たつと味がなじんでいい感じでした。
美味しくて、見た目もたのしくて、台所に立つのが嬉しくなる。
ついでに、プレゼントにも最適。
おすすめです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?