見出し画像

ぶたじる、とんじる

我が家では、豚バラ肉と根菜類がたっぷり入った味噌汁を、ぶたじると読んでいます。

先日、息子が帰省し、事前リクエストされて夕食に用意した山盛りのトンカツを食べながら言いました。

そういえばさぁ、うちって豚肉が入った味噌汁のこと、ぶたじるっていうじゃない。あれ、一般用語じゃないよね。
学食とかで、ぶたじるっていうと怪訝な顔されるよ。
普通とんじるだよね。
わからないでもないけれど、きいたことな、っていう感じの顔される。

息子の大学の学食のスタッフさんは、随分雄弁な表情をするんだなぁ、と、妙なところに感心しつつ、どっちが一般的なんだろう、とちょっと気になった次第です。


小学生の時、調理実習でカレーを作りました。
ニンジンを家で食べるのと同じくらいに切ったら、
「随分小さく切るんだね」
と周囲に言われました。
帰宅後、それを母に話したら、こう言われました。
「ああ、お母さんは、あまりニンジンが好きじゃないから、小さめに切るのよね。でもニンジンは、火が通りにくいから、ちょうどいいのよ。」

いやいや、お母さん。
調理実習は、標準的に切らないといい点数はもらえないんです。
全然ちょうどよくないんですよ。


息子は気にしていないようですし、当時の私も、えー!と、心の中で、母に抗議の声を上げた程度でしたので、大した話ではないのですが…。

家庭の常識と社会の常識。あるいは地域による呼称の違いでしょうか。
当事者は気づきにくいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?