魔法のぼかし肥do_no部 はじまる前に
玄関の呼び鈴が鳴りました。
宅配の届け物です。
相方さんの仕事の関係で、宅配便はよくくるのですが、どうやらそれではないらしい。
ずしっと重いお煎餅の大きな箱。しかも宛先は私宛。
心当たりがないなあ、誰だろうと、差出人を見てびっくり。
annonさん??
リアルの世界では、竹生島で電話で話しただけの、私にとってはネッシー並みの、幻の存在(湖の辺りに住んでいるし)。
この宅配便のラベルを本人が書いたの?この手紙も?
実在していたんだ!!
ご丁寧に、なまもの指定がされた荷物の中身は…
生ぬか!!
箱から出しても、箱の形をとどめています。
どれだけぎっしり入っているの。
体重計に乗せて測ったら、なんと12kg。
ふええー、こんなにたくさんのぬかを見たのは初めてだー。
きっと、草堆肥を作るために、わざわざ送ってくださったんだ…。
忙しい方なのでしょうし、電話ではお邪魔かもと、メールで到着の報告とお礼のご連絡を差し上げたところ、程なく返信が届きました。
予告されていたミサイルはこれだったかー。
ともあれ返信がきた、ということは、今なら電話をしても大丈夫かも。
相当緊張しながら、麦畑来訪時に教えていただいた緊急連絡先に電話をかけてみました。無事つながったものの、驚き・興奮・嬉しさが入り混じり、笑いも止まらず、しどろもどろに。
「粉砕していますなー。」
こちらが粉々になるようなことをしたのは誰!
相変わらず、ずるい。
「ぬか漬けに使うなら早い方がいいですよ」
ぬかは鮮度重視らしい。
冷蔵庫の野菜室を急遽掃除して、12kgのぬか袋を入れようとしたけれど、とてもとても入る量ではなく、小分けにして、突っ込みました。
それでもまだまだ残るぬか。
よし、ぬか床を作るか。
ぬか2kg。それと塩、昆布、唐辛子、塩、水。
捨て漬け用の野菜を仕込んで、ひとまず完成。
「さっきまでのんびりしていたのに、いきなりスイッチが入ったねー。冷蔵庫の掃除まで始まっちゃって。」
と相方さん。
残ったぬかは、ビニール袋を二重にし、ガレージの自転車かごに置いておくことにしました。
(間違って買い物に持っていってしまうこともあります。)
ところでannonさんは、我が家の周囲には、堆肥に仕込む草がもうないことはわかっているはず。なにせ、草を入手するために、ご近所さんの庭の草むしりまでしたのですから。
うーん、と思っていたら、次の指令が出されたのでした。
ということで、「土嚢袋でぼかし肥を作ってみよう」プロジェクトが始動しました。
続きます。