秋明菊の種
秋明菊。
花が咲いていない季節には、どこに生えているか気づかないほど地味ですが、秋になると白やピンクの可憐な花が目を惹きます。
秋明菊の名にふさわしい、秋の景色をいろどる花です。
花が終わると花びらが散り、小さな坊主になります。そうなってしまったら、いつもは根元から切りつめていたのですが、一昨年はそれをしないままに時間が過ぎたのだと思います。
ある時、庭に出ててみたら、小さな綿のかたまりがあちこちにみえました。秋明菊の坊主頭が割れて、中から出てきた綿毛でした。
綿のまわりには、けし粒より小さな種がびっしりついていました。
思いがけない変身ぶりでした。
綿毛ごと種をとり、庭のあちこちに蒔いてみましたが、去年は不作の年で、新芽も少なく、花もいつもの年より少なめでした。
それでも、あの綿毛は見られるかもと、花の後を見守ってきました。
でもいつまで経っても坊主のままで、とうとう年末になってしまいました。
うーん、このまま枯れてしまうのかな、と、残念に思いながらつまんでみたところ、中から白い綿が出てきました!
去年のように、あふれ出てくるほどの量ではありませんでしたが、坊主の中で、ひっそりと姿を変えていました。
秋明菊は、中国原産の帰化植物ですが、英語の名前はJapanese anemoneだそうです。
確かにアネモネに似ていますね。
おまけ
近所で見事な綿毛を発見しました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?