再び琵琶湖へ 56 Chappy 2023年6月16日 05:18 前回の記事の続きです。 島に別れを告げます。遠くに見える波頭は、白兎が跳ねるよう。兎の姿を見たいと、何度も目を凝らしました。刈り取った後の麦を焼く煙だそうです。島から真っ直ぐ伸びる大きな矢印。これがそうかはわからないけれど、私にとっての波兎、かな。竹生島への旅の記事を書いている時に、万城目学の「偉大なる、しゅららぼん」が、琵琶湖と竹生島を舞台にしているとannonさんが教えてくださいました。まもなく読了しますが、著者は、琵琶湖と竹生島をよく知っている人なのだろうと思える描写が、随所に見られました。そんな箇所の一つをご紹介して、旅を終えたいと思います。 たっぷりと水を湛え、ただ青く横たわっていた。石走の町は木々に隠れて見えない。人が造ったものは何も見えない。琵琶湖だけが見える。あまりに大きすぎて、某洋とすら感じられる。 朝の陽を受け、湖面は神々しいほどに光り輝き、青い空の向こうに、対岸の比良の山々が連なっていた。空は晴れ渡っているのに、山々の姿はかすんで見える。少しずつ夏の気配が訪れていることを、その風景は教えてくれていた。万城目学「偉大なる、しゅららぼん」集英社 集英社文庫 偉大なる、しゅららぼん 高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナ www.kinokuniya.co.jp 最後にannonさん、麦畑を見せてくれてありがとう。巳白さん、竹生島に誘ってくれてありがとう。noteに誘われての旅は、とても心に残るものでした。 びわ湖の情景|annon|note 自宅から5分のびわ湖の情景を集めてみました。 note.com 忘れられない島 竹生島記|巳白|note 通い続けた竹生島にまつわる思い出話です。 note.com 麦畑に会いに、長浜へ|Chappy|note 前日に急遽思い立ち、神奈川県から滋賀県長浜へ、麦畑を見に行ってきました。そして足を伸ばして波に兎が跳ぶ竹生島へも。 note.com ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #わたしの旅行記 16,569件 #わたしの旅行記 #琵琶湖 #竹生島 #偉大なるしゅららぼん 56