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ニスイに松と書くと?
諸橋大漢和辞典のことを調べていた時に、大修館漢字文化資料館というサイトを知り、メルマガ登録しました。
そのままそのことをすっかり忘れていたのですが、一昨日
「今月の漢字文化資料館 2023年2月号」
が届きました。
月刊とは、なんとものんびりしたメルマガですね。
その中に「発掘! 今日の大漢和」というコーナーがありました。
今号で掘り出した漢字は
[一][二]つらら。水滴がこおって樹枝に付着したもの。樹冰。霧冰。
※にすいに「松」の字
【親字番号:1663/掲載日1月20日】
東京もいくたびかの降る降る詐欺を乗り越え、先日ようやく雪が降りました。年に一度は雪が積もるくらい冷えないとやはり冬感がないですね。
*実際の大漢和辞典の表記は、旧かな旧字体です。
[一][二]?
にすいに「松」の字?
サイトに行けば詳しいことがわかるかと、アクセスしてみました。
が、さすが『今日の』大漢和、今日の分しか載っていません。
バックナンバーも見当たらず。
うーん、これはサイトにアクセスさせるためのメルマガではなく、本当に発掘した一文字だけを紹介する目的のものなのか。
考えていても始まらないので、早速現物にあたってみました。
親字番号1663を手がかりに索引巻を参照、そして第二巻へ。
(親字番号ってこう使うんだ!)
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[一][二]の意味がようやくわかりました!
2種類の読み方があるんですね。
さらに第一巻の凡例にもあたった結果、四角囲みの中の「冬」「送」は、カドの丸の場所が中国語の韻を示しているらしいこともわかりました。
用例に、とても素敵に見えることが書いてあるのに、読めない…。
漢文はやはり大事な科目だったんだ。
そして諸橋大漢和は、中国の古典を読むための辞書なんだなあ。
珍しい漢字の意味がわかるのは嬉しいけれど、文章の中で使われる漢字の意味をしりたい…
(メルマガさん、もうちょっと解説してほしい…。)
ちなみに、別のところで調べた結果、ニスイはもともと氷を表しているそうです。氷という字ももともとは「冰」と書くそうです。
サンズイが水、1つ点が取れると氷になるなんて、初めて知りました。
ニスイに松と書くと、つらら。冬の情景が目に見えるようです。
おまけ
分厚い諸橋を広げて唸っていたら、息子がやってきました。
「お母さん、図書館の魔女を読みなよ。ちょうどそんな感じだから」
そんな感じってどんな感じ?
母が魔女だと言いたいのか?
それを知るには、息子が大絶賛している図書館の魔女を読んでみるしかなさそうです。