見出し画像

竹生島へ 2

前回の記事の続きです。

乗船するとすぐ、船の一階デッキに陣取り、島に着くまで、水面すれすれにはりついていました。

紺碧とエメラルドグリーンが入り混じる水の色。

船で波が立つところ以外は、小さな菱形を連ねたような、穏やかな水面でした。
とろっとした湖面。これが見たかった!

海のように大きいのに、潮の匂いはせず、やはり湖なんだ、と何度も心の中で呟きました。
縮緬のように細かく縮れた湖面。

水面を見ていた娘が言いました。
「水面に見える点々、こういう着物の柄あったよね。」

「本当に大きな湖だよね」と相方さん。

薄青のグラデーションを連ねた遠景。

穏やかで様々な表情を見せる雲。

はじめて見た琵琶湖は、360度、どこをみても穏やかで雄大な風景が広がっていました。

ああ、これが!という感慨と同時に、初めて見たはずなのに、懐かしいという気持ちが押し寄せてきました。
note越しに見てきた風景は、既に自分の一部になっていたようです。

続きます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集