旅、18日目 ソウルフード
旅、18日目です。
数日前、jolly さんが仕事の合間を縫って、ウィークリーマンションまで会いにきてくれました。
高くて手が出しづらい野菜と、南関あげの差し入れ。
「自炊ができるなら、今度おすすめを持ってくるね。
あまり知られていないけれど、便利だし、おいしいから。
南関あげっていうんだよ。」
前に来た時に、そう言ってくれていました。
熊本のソウルフードともいえる油揚げ。
水分を減らして揚げてあり、だし汁や煮汁がしみ込みやすい。
しかも常温で長期保存が可能というすぐれもの。
大根、人参、鹿児島特産のさつま揚げ、そして南関あげで煮物を作りました。荷崩れせず、しっかりした歯ごたえで、存在感抜群でした。
その後、近所のスーパーの店頭で発見。
教えてもらわなければ、気づかなかったでしょう。
ありがとう、jollyさん。具合はいかがですか。
ウィークリーマンションに入居した時、管理人さんが教えてくれました。
「天文館にあるシロクマアイスの店は、有名ですよ。
今は少し落ち着いているけれど、少し前までは、平日でも行列ができていましたね。今でも土日は並ばないと食べられないんじゃないかな。」
シロクマアイスは鹿児島発祥。天文館のシロクマアイスが本家なのだそうです。
シロクマは、うちの近所でもカップで売られています練乳の素朴な味が好きで時々食べていましたが、私以上にシロクマが好きなのが、長男。
数ヶ月前、長男の下宿に、頼まれた荷物を届けに行きました。
部屋を片付ける間、彼に買い物を依頼。
「好きなものがあれば、一緒に買ってきていいよ。」
嗜好品をたくさん買ってくるかと思いきや、袋に入っていたのは野菜だの特売の肉だの、実用的な食べ物ばかり。
「すきなもの、買ってこなかったの?」
「買ってきたよ。ヤスダヨーグルトとシロクマアイス。
あと、時々水羊羹も買うし、俺、これで十分なんだ。」
男子大学生が買う嗜好品としては、好みが渋い。
そんなことを思い出して、長男に、シロクマアイスを送ろうか、と提案したら、スーパーで売っているのとどこが違うのか、との聞いてきました。種類がすごく多い、と返したら、欲しい!と即答。
そんな息子とのやりとりをメールで友人に伝えたら、なんと、友人の相方さんも、シロクマアイスファンだとか。
意外なところに隠れファンがいるものです。
もちろん、友人宅にもシロクマアイスを発送手配しました。
食べ物は旅の楽しみの一つ。
自分で楽しむのも勿論ですが、人にあげたりもらったり。
そういうやりとりで、楽しさが何倍にも膨らみます。