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綺麗な三日月

「書くことは世界を狭くすること」ってなにかでみた。

この言葉を知ったとき、「あーなるほど~まぁ確かにそうね~」くらいの感想だった。


昨日、東京へ向かう夜行バスに乗るため、21時過ぎに歩いてバス停に向かった。空にはオレンジの細い、三日月が。

「あ~~~!綺麗!」

そう思ったと同時に、三日月の存在を「綺麗」という一言で、済ませたくない気持ちが湧いてきた。

綺麗なのよ、確かに。でも、綺麗だけじゃないの、絶対。

月なんて、地球が生まれたころからあるわけで(同じ時期に生まれたらしい)
これまでの人間たちが、必ず見ているもので
この綺麗さを、どうにか綺麗だけで済ませないように
いろんな言葉で表して、いろんな物語を紡いできたんだろうな。

でもきっと、言葉ではどうにも収まらないのよ。

世界って、そういうもので、溢れているよね。きっと。



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