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【お金の話】インドへの投資を検討してみる② #37

こんにちは、ちゃぴのすけです。

以前、投稿したインドへの投資検討の続編です。あれからいくつか書籍を読んだり、ネットの情報をつらつら眺めたりしながら、自分にとってこの選択が好ましいかどうかの検討を続けています。

前回のnoteはこちら。

インドへの投資は魅力的

結論から言うと、色々な情報をinputした現在もインドへの投資は前向きです。私が漠然と感じていたインド投資の魅力がそこまでズレてはいなかったことと、さらにいくつか歴史的な観点でも魅力が追加されていったからです。本格的に投資を検討していきたいと思っています。

・世界第二位の人口
  - 2027年には中国を抜いて1位になる見込み
・経済発展著しいBRICsの一角である
・GDPはドイツに次いで世界5位
・一人当たりのGDPは148位でまだまだポテンシャルがある
・平均年齢が27~28歳と生産人口が豊富
・親日国であり、米国との関係性も強い
・地政学的に好ましい
  - 日本と同じシーパワー国家
  - 「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一員
  - 石油タンカーの重要な航路であるインド洋を近海に持つ

こちらは前回のnoteに記載した内容ですが、インドはこれから高度経済成長を控えた国と言い換えてもいいのかもしれません。

1991年からの経済改革

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インドは1947年に独立した後、議会制民主主義をとってきましたが、その実態は社会主義的経済でした。それは第二次世界大戦後に興隆したソ連を、独立時の首相であるネルーが目指したからですが、これは結果的に良い方向へと進みませんでした。貧しかったインドは貧しいまま40年あまりを過ごしてきたことになります。

1991年からの経済改革は日本の明治維新に匹敵する、とも言われています。
このときインドが何か国内から変わったというよりも、インドは既に債務過多に陥っており、自由主義経済へ舵を切るしか、選択肢が残されていなかったようです。目指していたソ連の崩壊が同年にあり、社会主義的経済が実質的に終焉を迎えたことをよく表しているように思います。

ITという新たな職業の登場

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インド=ITというイメージは私も昔からありました。インド人は頭が良い、それは「0」を発明したのがインド人だからだ、と子供の頃親に聞かされたことを今でもよく覚えているのですが、それだけが理由ではないようです。

確かに日本の九九と異なりインドでは19×19まで暗唱できるそうですので、数学的な思考が根付いているのだと思われますが、インドのかつてのカースト制度という文化も非常に影響しているそうです。

カースト制度は世界に知られた有名な階級制度で、四つの階級(バラモン、クシャトリヤ、バイシャ、シュードラ)とさらにその下の被抑圧階級等で構成されていました。ただ、ここにその枠組みに当てはめられないITという新たな職業が現れてしまった。ITはどの階級にも開かれた職業でもあり、誰もが目指すことができた。だからこそインド人はみなこのITを目指した、という話は非常に興味深い話でした。

また、インド人の多くが英語を得意としており、米国と時差がちょうど12時間であることから、米国の案件を24時間回し続けることができた、という地理的な幸運もあったのですね。

モディの衝撃

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※写真はwikipediaより拝借しました。

恥ずかしながら、現首相であるモディ氏のことを私はほとんど知りませんでした。独立以来、長期的に政権与党であった国民会議派から、2014年に政権交代を成し遂げ首相に就任し、2019年に再任されたこのモディ首相の存在と政策こそが、現在のインドの急激な成長と発展を加速させたということが、非常に印象的でした。静かなる巨象が今、駆け始めていると。私のインド投資を後押しした大きな要素でもあります。
※なんとなく、ターバン姿が印象的なシン前首相のほうが記憶に残っており、我ながら時流に乗れておらず恥ずかしい限りです。

インド西部のグジャラート州出身で、その州首相であったモディ首相が州の改革で成功した手法をそのままインド全体にも活かしていく、力強いリーダーシップをもって行った改革は驚きの連続。不正・汚職対策のために行った高額紙幣の突如廃止等は聞くだけで衝撃ですが、個人的に最も大きな改革はGST(日本でいう消費税)の全国統一であるように思います。

インドは多様性の国であり、州の力が強く、各州ごとにバラバラの税率で間接税が課税されていましたが、それを全国統一したことにより、一気に物流を活発化させたことは、モディ首相の最大の功績のように思います。様々な民族が混在するインドで地方の権力が強い中、強いリーダーシップを発揮したモディ首相に国中が期待しているからこそ、2019年の選挙で再選を果たされたのでしょうね。

これからもインドへ注目したい

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1991年が日本の明治維新と同等なのであれば、これから本当にインドの時代が来るかもしれません。

明治維新後の日本では、欧米各国の素晴らしい人材が日本へやってきて、日本の近代化の手助けをしてくれました。今その手は日本を含めた先進国からインドへ向けられているように思います。

もちろん新興国であることに変わりはなく、投資という観点ではハイリスクハイリターンではあると思います。ただ、調べれば調べるほど、投資対象というよりも、一つの国として、私はインドという国に興味を抱き、興奮に近い感情を持つことができました。

昨年からどの国も大変な状況は変わりませんが、私は投資という手段でこれからもインドへ注目していきたいと思います。動き始めたアジアの巨象がどのような未来を描くのか非常に興味がありますし、とてもワクワクします。インドに限らず、世界に目を向けていくことは、教養としても、この世界で生きていく一人の人間としても、とても大切なことのように思います。

次回は、具体的にどのような手法でインド投資を行うかまとめていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは。


※参考にさせていただいた文献は下記です。非常に面白く、集中して一気に読んでしまいました。


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