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実技試験。
noteには無事終わるまで書きたくなかったけど大事な実技試験が今週あった。
実技試験はバレエ人生の中で度々受けてきたけど、
この実技試験はレベルが違った。
教師免許取得のために必要な試験でもあり、
とにかく誤魔化しが一切許されないもの。
当初は今年の春、5〜6月頃受けることを予定していたけど、
3月からロックダウンになり、試験が流れたどころか
まともに練習ができなかった。
3月頃は古傷の痛みと腫れが再発して、調子が良くなかったので
休む時間をくれた某パンデミックに救われたとも言える。
やっとスタジオに入れたのは7ヶ月後。
私は入国後2週間の隔離に加え、PCR検査もあったので、スタジオ入りが予定より遅くなった。
自宅でトレーニングはしていたものの、実際踊るとかなりのブランクを感じた。
3ヶ月弱でトップシェイプに持っていくのはかなり厳しいなと思ったけど、
人間やればできるもんですね!!
普通は2人ずつの試験だけど、
人数が奇数だったので、私はソリスト、一人で挑むことになった。
普段は試験官が外部から来るのだけど、
今回は学校の決まりで部外者は入れられないとのことで、
例外として、zoomでの審査となった。
というわけで、私たちはスタジオにて巨大モニターを前にして踊らなければいけない異様な状況だった。
試験と言えども、人間対人間の感覚がないのはとても異様だった。
試験官は私がこのプログラム1年目に審査してくださった組織の代表の方。
実技試験は実技に加え、質疑応答もある。
自信があったのにも関わらず、マークしていたこと以外のことを聞かれ、
鋭い質問にたじたじだった😓
それもあって、自分の中のペースが少し乱れ、
ワーストではなかったものの、ベストの調子の時よりは全体的に不安定な出来だった。
2年前より成長しているといいのだが、、、
正しく答えられなかった自分、完璧にできなかった自分が悔しかった。
でも、その日のベストは尽くしたので満足である。
思い返すと、この短期間でなんとか調子を戻し、苦手なことも諦めずに最後までチャレンジしてきた自分。
その過程が何よりも大切に感じた。
若い頃の私はそのような考え方が出来なかった。
自分を肯定するより否定する事が多かった。
オール or ナッシング、0か100で考える事が多かった。
自分への厳しさも、自分を成長させる方にではなく、自分を虐める方に働いていたから苦しかった。
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世界が止まってる状況の中、踊れること、学べる幸せ。
何かに一生懸命取り組めるもの、情熱がある幸せ。
怪我なく、健康である幸せ。
完璧というのは幻に近く、その完璧を目指しての終わりなき旅。
いくつになっても自分の可能性を信じ、進化し続けていることが何よりも幸せであり、楽しいと感じる。
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