就職しないという答え。
6月、とうとう3年間の学生生活にピリオドをうつ。
しかし、未だにいつ授業が終わるのか、ましてや3学期の予定すらも決まっておらず、日にちの詳細についてはTBD(to be decided) 未定である。
それもあるため、自分の中で「卒業する」という実感がまだない。
コロナ渦で多くのバレエスタジオが経営難に陥っているにもかかわらず、
卒業後の就職についてプレッシャーをかけてくる。
まるで高校のデジャヴみたいだ。
私だけが大学に進まなかった。
進学校だったからその時も周りから色々とプレッシャーがあった。
私は雇われバレエ教師になりたいとは思わない。
だからと言ってスタジオを自分で持ちたいとも全く思わない。
私の場合、卒業したら一旦は日本に完全帰国する。
日本のバレエ界があまり好きではないから、
バレエ界にどっぷり浸かりたいとは一切思わない。
バレエは好きだけど、しがらみが強いバレエ界に足を踏み入れてまでして教えたいという意欲はないと言ったほうが正しいのかも。
教授法、解剖学、小児発達など全く知らなくても教えられる日本のバレエ界では私が持っているバレエ教育論と異なるケースが多いからスタジオや先生方とぶつかるのは目に見えている。それに年中コンクールや発表会に追われ、スタジオに縛られた生活はしたくない。
わがままだろうか。
わがままだと思う。
わがままでいいと思う。
海外と違って、労働基準法など無視の終わりのないバレエ中心の生活に追われてバランスを崩し、心も身体も蝕まれ意地悪になったり、怒りを生徒にぶつけてくる鬼化した教師もいた。もちろん素晴らしい教師も多くいると思うが、日本での経験があまり良くなかった。
私にとって自分の生活や自分のペースを守ることは大切であるし、
心から「やりたい!」と情熱を持って取り組めないことはどうしても拒絶反応が出てしまってできない。
2年生の中盤から、バレエ教師に向いていたいかもと悩んだ。
それからは自分のバレエに対する追求心のみのために勉強しようと決めた。
あくまでそれは私の知識の渇きを満たすため。
それがいつか誰かのためになればいいなとは思うけど、
どのようなバランスでバレエを教えていくのが自分に合っているのか。
それは試行錯誤で見つけていくものだと思う。
スタジをは持ちたくないが、自分で主催する方が性に合ってる。
まずは公共施設を借りてバレエやボディーワークのクラスを少しずつ教えてみようと考えている。
以前の記事でも書いたが、また現役復帰して踊りたいと思うし、
他の分野にも興味があるため勉強もしたいとも思う。
バレエとは関係がない取りたい資格もある。
SAKÜYÜRIの活動もしていきたいし、色々やりたいことがある。
私の卒業後の予定は学校から求められている「就職」ではなく、
「就職しない」というのが答えなのかもしれない。