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この世界の地図を作ってよ

動画でチラ見して面白そうだったので衝動買いしたもの。

「Carto」
タイトルのカートは主人公の女の子の名前だけど、地図製作=カートグラフィーに由来しているようだ。

地図の欠片をくるくる回したりしてジグソーパズルのように繋げていくというシステムの謎解きゲーム。正しい位置に配置すると新たなアイテムや行先が解放される仕組み。アクション要素なし、時間さえかければすべて自力で解けるようなヒントのちりばめ方。

物語が極めて平和で優しい世界。異文化との交流をテーマにしていて主人公は行く先々で歓迎されるし愛される。最初から最後まで一貫してほのぼのとした絵本テイストで愛と癒しに溢れててとてもよかった。
ゲームシステムについても易しいのからインターフェイスをうまく使ったまさかのアイディアのものも多くて、めちゃくちゃ完成度高いというのか、同じシステムでこのテイストならこれ以上のものはできないだろうという品質。(つまり似たような続編はそう簡単には作れないだろうということ)

ただ、謎解きゲームなので一回しか楽しめないのが難点だ。
10ステージあるけど特に中盤からは解法が一つしかない上に、トリックが分かれば何も難しくない。ひらめくまでうんうん悩むところが楽しいと思うと、一度クリアしてしまうと忘れるまで次の周回は楽しむことはできないだろう。何度やっても同じ道を辿ることになるという意味ではまさに絵本ゲーム。ページをめくる代わりにパズルやるというだけのこと。

メイン製作者が中華系の名前で、セリフの言いまわしは(翻訳を通しても)欧米風なので、おそらく香港かシンガポールの会社の作品だね。
翻訳も遊び心のある柔軟で自然な日本語で良いんだけど、数か所英語でしかわからないジョークがあってこれは子供にはわからんだろう、でもこのゲームプレイするの絶対大人だろうから問題ないか、という所。

#Carto

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