☆幾重☆
※寝てる間にいた車内の様子。
バスに乗ってるが新幹線。
母娘だけど夫婦。
炊飯器を1台ずつ持ち込み米を食べる母娘。
母食べ切る。
娘食べながら電話中。
電話は持ってないが電話中。
通信中。
テレパシー。
母親は娘であり、
夫婦の夫は母親である。
誰の中にも母がいる。
夫は病気のようで健康。
おじさんのようで少年。
気は心。
車窓を眺めているが窓は無い。
どんな世界も自分で描ける。
バスは新幹線であり列車。
その車内を通過するのは車掌。
車掌はパイロットのようでもあるが飛行機内ではない。
地上の移動手段。
進み方はなんでもいい。
向かってるようで帰っている。
帰るようで向かってる。
※A
おじさんのような少年が、
田舎から都会へ出向いている。
用事が済んだら帰る。
用事が済んだら真夜中だ。
帰りの列車はない。
無いがある。
乗るだけなら乗れる。
朝を待つ方が良い。
しかし乗る事を決めている。
朝の方が良いが夜中の内に帰る。
母の顔が浮かぶ。
夜中に帰っても母は寝てる。
ただ乗るだけの列車に乗るより、
朝の見通しの中帰る方がより良いが、
少年の心が既に母の元へ帰っている。
少年が共にいる列車内の女性へ先に別れを告げる。
今から行くのだが既に別れを告げている。
今から始まるが既に終わりを決めている。
少年の目は未来を見てる。
真っ直ぐ先を見据えてる。
「今から始まるのに終わりが決まっている」
私はその光景を眺めるように見守る。
最後部座席に私の母。女帝席。
終始ただ座ってる。
見守っている。
見守ってるようで何もしてない。
何もしてないが微笑んでいる。
「今から始まるのに終わりが決まっている」
私が幼少の頃毎日考えていた答えの出ないループだ。
この答えを知ってる人をただただ探し求めていた幼少期。
探し求めていながらもおそらくいないだろうと思ってた。
諦めていたと言うより決めていた。
決まってた。
「答えの出ないループから抜け出すのは自分の力。」
その鍵がどこにあるのか探す旅。
今は旅の途中。
人生は宝探し☆
子供の頃の大いなる疑問。
「何故人はいずれシヌのに生きるのか?」
卒園したら小学校入学、
小学校卒業して中学校入学、
中学校卒業して高校へ入学し、
卒業して大学へ入学、そして卒業。
大学を出たら就職し、
出逢った男性と結婚し妻に成り、
子供が生まれ母に成る。
育った子供が巣立ち、
子が結婚し孫が生まれ祖母に成る。
そして、シヌ。
「生まれて、シヌ。」
出たり入ったり、
入っては出る。
「この途中、いる!???????」
終わりが決まってるのに始まる意味!?
何故生きる?
いずれシヌのに。
途中要らない!
シヌのを待つだけ?
シヌのこわい!
どうやってシヌ?
「夜寝て朝起きない」
これがいい!
これしかない!
これ以外要らん!
結果は出た。
「途中必要?」
何の為?
「参加する事に意義なんてあるのか?」
成人し、心理学のスクールに通ってみた。
小学校の夏休み前に書かされた1日のルーティンのような人生年表を作らされた。
短冊を横にしたような横長のグラフに、
縦線を引きながら自分の人生設計を埋めていく。
完成後、周囲の人達の人生設計を見て本気で驚愕!
何歳で何をする、地域や職業等、事細かく縦線を幾つも引いている!
すごい!!
どうしたらこんな発想が浮かぶのか!?
理解が追い付かない。
幼少期既に、
「生まれる、シヌ」
というグラフが完成していた私は、
そこに2本だけ縦線を引いた。
「結婚、出産」。
この2本以外どう捻り出そうとも出て来なかった。
この2本も女性であるという概念に基づいたものであり、
1本も引かないわけにはいかないという空気を読んだようなものだ。
このスクールで得た最も印象的な学びは、
男性先生の放つフェロモンだった。
常に媚薬のような香水をつけており、
最前列で授業を受けていると魂が浮遊するのが解る。
これを恋だと錯覚してしまう事があるであろう事も理解した。
正に「心を釘付け」というイメージ。
今思い浮かべてもこの先生は四方に気を発している。
職権濫用。
先生という立場を利用し、
心理学という武器を用いて、
下心を存分に放射している。
端正な顔立ちがこれらを許してしまう空気感。
彼はそれをも逆手に取り自分に備え持っている。
備え持った全ての武器を、
プロフェッショナルに使いこなす事で仕事として成立している。
プロフェッショナルとはテクニックを網羅した者。
テクニックとは才能かまやかしか?
「本物か偽物か」
各々が決めればいい。
選択する力☆
※A(上記)
これは病気のような健康な男性が、
列車の座席を後方に倒し眠っている間の体験である。
夢を見ている。
夢であるが現実だ。
旅立ちの回想であり母の元へ帰る喜び。
この記事を作成中母からLINEがきた。
その返信に「女帝席」に座っていた事を書き添え伝えた。
豪快に笑う絵文字と共に、
「あはははははは」
「夢はいいね」と返って来た。
咄嗟に「夢はいいね」って言葉、いいね!
って返した。
だから人は夢を描くのか!
現実では無いと思ってるから夢を見るんだ!
「夢とは実現可能な己の道」
知ってる事の中身を解く!
私は人と逆走してる事に気づけた。
結果を知ってるから夢を見ない。
参加する事の意義を満喫させて貰っているのだ!
結果を知っているが故負け戦をしない。
「参加する事に意義はある!」
幼い私に大声で今答えてあげよう。
「やはり答えの鍵は私が持っていたか。」
幼い私はクールな笑みを浮かべそう呟くw
無邪気な私と冷静な私の統合。
大人で子供で子供で大人。
不足に気づけば完成する。
先程の後部座席の女帝。
ただ静かに座ってた。
微笑みながら見守ってた。
「何もしないが笑ってる」
これぞ私の産みの母w
彼女は働き者で人気者。
ただ「私にとっての母親」を何もしてない者。
そうずっと思われて来た女性。
娘から合格の出なかった母親。
「もしかして女帝の要素あるのかも!?
私の母ならね、無いのはおかしい。」
私はLINEでそう母に言っていたw
いつの間にか認め出してるw
高校の同級生で何故か私の事を「妖精」と呼ぶ男子がいる。
数年前私の母と初めて会って話した時、
「もしかしておばさんも妖精?」と聞いてきた。
私も妖精ではないがありがとうw母の事はその時全力で否定した。
否定はしたがその日からずっと友人の言葉が私の中で生きていた。
母を見る目に曇りはないか細心の心を配るように自分を見澄ます。
曇りはない。
靄がかかればすぐ気づく。
限りなく曇りなき状態を維持できる。
私の母に足りてないのは落ち着きだ。
彼女が落着へ向かう先女帝の椅子が見えてくる。
可能性☆
この母にこの娘あり。
幼少期の人並外れた私のクールさは、
母の桁外れの陽気さとのバランスだったのだろう。
母と私が調和されてきたようだ。
一件落着w
気に留め目に留め読んでくださりありがとうございます☆