【たわごと#218】将棋界の記念すべき1日
今日は将棋界の大事な一日になるかもしれないので、仕事を休みにして朝からテレビにかじりついた。今や対局がある度にテレビで取り上げられる藤井聡太七段。その藤井七段が挑戦する棋聖戦の第四局が本日行われた。これまでの対局結果は藤井七段の2勝1敗で、あと一勝で棋聖位のタイトル奪取となり、将棋界の歴代最年少タイトルホルダーとなる。これは藤井七段にとっても将棋界にとっても大きな場面であり、その現場を朝から完全生中継で見られるのは嬉しい限りだ。こう言ってはなんだけど、仕事してる場合じゃない。
ただし相手の渡辺明棋聖も棋界最強と言ってもいい実力者。タイトル戦の経験も豊富で、藤井七段が先取してるとはいえ、このまま二連敗して挑戦失敗となる可能性も十分ある。この渡辺棋聖も藤井七段同様、中学生でプロになった棋士の一人。こういう小さい頃から強い人は将棋雑誌などにも採り上げられるので、二人とも小3ぐらいの頃から名前を知っている。その二人が立派に成長してこんな大舞台で勝負していると考えるだけでも、なにか熱くなってくるものがある。
そんな大事な対局なので、久しぶりに将棋盤に並べながら見た。お酒でも飲みながら、なんて出来たら最高だと思うけど、残念ながら私が下戸なので本を読んだりしながらも耳をテレビの解説に傾けつつ対局を見守った。状況は渡辺棋聖が若干有利な状況に。相手が相手だけに、このまま藤井七段が負けてしまうかもなあ、なんて思いながら見ていたけども相手を惑わせる手を指し、相手に出来た僅かなスキを付いて勝負をひっくり返した。
ついに初タイトル藤井棋聖が誕生した。倒した相手もその内容もタイトルホルダーとして申し分無い内容で、まだ17歳の少年とは思えない。しばらくは将棋界の中心人物として暴れるだろうし、今回敗れた渡辺さん以外にも強い棋士はいくらでもいる。彼らの戦いの挑み方も目が離せないだろう。
特に注目したいのは羽生善治九段である。羽生さんは数々の記録を打ち立てているが、次に見えている大きな記録がある。今、羽生さんはタイトル保持が通算99期で、あと一回タイトルを取ると通算100期という偉大な記録に到達する。やはり羽生さんを見て育った私としては、何とかして記録達成して貰いたい。ただ羽生さんもそろそろ50歳になるし、公私共に多忙な中で、昔のように勝利が手に入らなくなっていている。そんな中で藤井さんの活躍は心配の種だ。でも羽生さんと藤井さんのタイトル戦は絶対に見たい。
そんなわけで今後の将棋界を考えると楽しみでしかない。ともかく藤井棋聖には心からおめでとうと言いたい。そして敗れた渡辺さんにもお疲れ様でしたと言いたい。テレビを見ていると藤井さんに敗れた人が大したことが無いみたいに言う人がいるけど、そんな素人のいう事なんて気にせずに頑張って欲しい。なんせ将棋界には強い人しかいないんだから。それは長年見ている私がよく知ってる。別に強くないけど、何となく分かってる。今回死闘を尽くした二人と、それ以外のプロ棋士の今後の活躍を期待してます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?