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【要約】「金持ち父さん貧乏父さん」を30分読書

皆さんに今回は「金持ち父さん貧乏父さん」という本のお話をお届けします。
これは、著者ロバート・キヨサキさんが幼い頃に出会った2人の「父さん」から学んだことについてのお話です。

1人目の父さんは、ロバートさんの実のお父さん、「貧乏父さん」。
2人目の父さんは、友達のお父さん、「金持ち父さん」。

この2人の父さんは、それぞれお金について全く違う考え方を持っていました。その違いを通じて、ロバートさんは「お金との正しい向き合い方」を学び、経済的自由を手に入れるための道筋を見つけたのです。

さあ、それでは「貧乏父さん」と「金持ち父さん」のお話を見ていきましょう。


貧乏父さんの考え方

まず、貧乏父さんについてです。
貧乏父さんは、ロバートさんの実のお父さんで、とても頭が良く、高学歴で、公務員として働いていました。彼は「安定した仕事こそが幸せのカギだ」と信じていて、こう教えてくれました。

「学校で良い成績を取るんだ。良い大学に行き、安定した仕事を見つければ、お金には困らないよ。」

しかし、現実にはどうだったでしょうか?
貧乏父さんは、給料は高かったものの、それ以上に生活費や住宅ローン、教育費がかかり、毎月の収入がほとんど使い果たされていました。お金を増やすどころか、常に「もっと稼がなければ」と考え、経済的自由を得ることはできなかったのです。

さらに、貧乏父さんはこうも言いました。
「家を買うことは最大の資産だ。」

ですが、この考え方が問題を引き起こします。ローンを組んで買った家が、逆にお金を奪っていく負債になってしまったからです。貧乏父さんは、安定を追求するあまり、リスクを避け、チャンスを掴むことができなかったのです。


金持ち父さんの考え方

次に、金持ち父さんについてです。
金持ち父さんは、ロバートさんの友人の父親でした。彼は高学歴ではなく、普通の学校を卒業しただけでしたが、自分でビジネスを始めたり、不動産や投資を活用したりして、大きな資産を築いていました。

彼がロバートさんに教えてくれた言葉は、とてもシンプルでした。
「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらうんだ。」

金持ち父さんの教えの中で、特に大切なポイントが「資産」と「負債」の違いです。
• 資産とは、あなたにお金をもたらしてくれるもの。例えば、賃貸用の不動産や株式、ビジネスからの収益などです。
• 一方、負債とは、あなたからお金を奪っていくもの。例えば、ローンを抱えた家や車、使いすぎたクレジットカードの支払いなどです。

金持ち父さんはこう言います。
「ほとんどの人は負債を資産だと思い込んでいる。そして、そのせいでお金に追われる生活をしているんだ。」

この教えを受けたロバートさんは、「資産を増やす」ということを人生の目標にしました。


ラットレースから抜け出す方法

金持ち父さんが特に強調したのは、「ラットレースから抜け出す」ことです。
みなさん、ラットレースという言葉を聞いたことがありますか?

ラットレースとは、ネズミが回し車の中を一生懸命走り続けているけれど、どこにもたどり着けない、という状態のことです。

たとえば、こんな生活を想像してみてください。
• 毎月一生懸命働いて給料をもらう。
• その給料を、家賃やローン、生活費で使い果たしてしまう。
• また次の給料日を待ちながら働き続ける。

これがラットレースです。そして、多くの人がこの状態に陥っています。

金持ち父さんは、このラットレースから抜け出すために「資産を増やし、負債を減らすこと」が必要だと教えてくれました。
さらに、ラットレースを抜け出すには、ただお金を稼ぐだけではなく、稼いだお金を賢く使って資産を築くことが重要だと話してくれました。


金持ち父さんが教えてくれた行動

それでは、具体的にどうすればラットレースから抜け出し、金持ち父さんのようになれるのでしょうか?
金持ち父さんが教えてくれた3つの行動を見てみましょう。

1.お金について勉強すること
学校では、お金を稼ぐ方法は教えてくれません。だから、自分で学ぶ必要があります。お金の流れや投資の仕組み、そして資産を増やす方法について本を読んだり、実践したりして勉強しましょう。

2.小さな一歩を踏み出すこと
多くの人は、「失敗が怖い」と考えて行動しません。しかし、金持ち父さんはこう言いました。
「リスクを恐れるな。失敗から学べ。」
小さな投資や新しい挑戦から始めてみることが大切です。

3.自分のビジネスを持つこと
金持ち父さんは「お金持ちになりたいなら、他人のために働くのではなく、自分のために働け」と教えてくれました。副業や投資など、自分のビジネスを持つことで、収入源を増やすことができます。


キャッシュフロークワドラント

ロバートは、金持ち父さんから「キャッシュフロークワドラント」という考え方を学びます。これは、収入源を4つの区分に分けたものです。
1 従業員 (E): 他人のために働き、安定した給料を得る。
2 自営業者 (S): 自分で働き、その報酬を得る。
3 ビジネスオーナー (B): 他人に働いてもらい、自分は仕組みを管理する。
4 投資家 (I): お金を投資し、その利益で収入を得る。

金持ち父さんは、BとIのクワドラントに入ることを目指すべきだと教えます。ビジネスを所有し、投資から収入を得ることで、自分の時間とエネルギーを解放し、財務的自由を手に入れることができるからです。


最後に

最後に金持ち父さんが教えたのは、「学んだことを実行に移す勇気」です。多くの人が失敗を恐れ、挑戦する前に諦めてしまいます。しかし、金持ちトウさんは、失敗を恐れずに行動し、そこから学ぶことの大切さを強調しました。

ロバートは読者に対しても、まず小さなステップから始め、財務的自由を目指して行動するよう呼びかけます。知識を学ぶだけでなく、実際に行動に移すことが成功への道だと説いています。

「金持ち父さん貧乏父さん」は、お金に対する常識を覆し、財務的自由を手に入れるための具体的な考え方と行動指針を示してくれる一冊です。本書のメッセージはシンプルですが力強いもので、お金に支配されるのではなく、お金を支配する。そのためには、正しい知識と行動が必要です。

「金持ち父さん貧乏父さん」は、ただお金を稼ぐ方法を教える本ではありません。それは、「お金の考え方を変えることの大切さ」を教えてくれる本です。

ロバートさんがこの本で伝えたかったのはこうです。
「お金に支配されるのではなく、お金を支配する人になりなさい。」
「そして、経済的自由を手に入れて、自分らしい人生を生きなさい。」

みなさんも、このお話を聞いて「自分にとっての金持ち父さんの教え」を見つけてみてくださいね。

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