読書記録13 『いのちの車窓から』
星野源『いのちの車窓から』
(角川文庫 2022年)
星野源の書籍を読むのはもう4冊目。
以前の本より、当たり前だけども最近の星野源の様子がわかる。
宮藤官九郎や大人計画が好きだったこともあり、星野源のことを以前から知ってはいた。
私の1番好きなドラマである「タイガー&ドラゴン」にも出演していて、どちらかといえば地味な役者さんといったイメージ。今や、ドラマやJPOPのど真ん中にいることがにわかに信じられない。
国民が祝福した新垣結衣との結婚と言われているが、当時の私のTwitterのタイムラインでは、
「星野源は勝ち組。」
「きらきらしていて、しゃくにさわる。」
「おれのガッキーを(怒)」
「なんで役者風情が音楽なんてやってるんだ」
などと恨み節も多かった。
ガッキーと結婚してムカつくは、わからないでもない。しかしながらちょっと待てよと納得いかなかったのが、
「なんで役者風情が音楽なんてやってるんだ」という言葉だった。
その「音楽なんて」発言した人はバンドマンであったが、耳を疑った。
(Twitterなので目を疑った…か。)
星野源は、前述の通り地味な役者さん(今は超主役)というイメージであったが、
音楽に関してポッと出のイメージはゼロだ。
音楽を聞けばよくわかるじゃないか。
売れたから道楽で始めたものじゃない。
深い。メロディやアレンジを聞いても、いろんな音楽を通ってきたんだろうなと想像できる。16ビート、R&B、モータウンの匂い。こんなものは俺でもすぐ感じ取れる。サケロックもやってたし。(←もちろんエッセイを読む前の私感です。エッセイを読めばさらに具体的なことが書いてあります。)
星野源のことを、陰キャだったろうなと想像していたけれどやっぱり陰キャのよう。
(ゲームが好き、アニメが好き、音楽が好き…。私自身も陰キャなので、相当既視感と同族意識をもっている。)
好きなことをずっと続けてそれが実を結ぶ。
簡単なことではないけれど、星野源の生き方や考え方から刺激をもらいました。
しなやかな強さを持っている人。
やっぱり、ガッキーが惚れるよなと。
星野源の文章も、いい。
自然体で角田光代の文章を読んでいるみたい。
すべては続けるということの大切さ。継続は力になる。
いつも間にか、星野源のファンになっていた。ちなみに1番好きな曲は『フィルム』だ。
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