見出し画像

稽留流産、卵巣出血

それは土曜日の夜、突然に陣痛レベルの激しい腹痛に襲われ、布団から動けなくなった。

痛みで一睡もできずに、これは病院に行かないと‥とかかりつけの産婦人科に電話。

しかし、どこも断られて夜間救急に行ってくださいのひと言。そして夜間救急に電話。そのとき既に深夜3時。夫は朝5時に家を出て仕事に行く。幼い子ども2人はすやすやと寝ている。

ここで病院に行く訳には行かない‥と思っていると別の痛みを感じて、這いながらトイレへ。お腹を下してしまった。その後すぐにめまい、震え、頭がヒリヒリと痛くなる間隔‥一瞬、目の前が真っ暗になってその場に倒れ込んだ。何かが起こっている‥直感で思った。でも、何とか耐えよう‥おさまらない痛みと必死に戦いながら朝を迎えた。

起き上がれる程度に痛みは落ち着いてきた。重い生理痛に似ている。
娘たちが起きたので朝ごはんを食べさせる。幸いにも夫は昼前には仕事から帰ってきてくれた。食事の用意は夫に任せてあまり動かないように過ごした。次の日(月曜日)には病院に行くことを夫に伝える。

月曜日、長女を幼稚園に送り、次女と一緒に産婦人科へ。車で病院に行く途中、お腹に振動が響いて苦しい。まるで臨月の時のような間隔。常に生理痛のような痛みを感じた。

やっとのことで産婦人科へ。次女はチョロチョロと病院中を走り回る。追いかけて娘の体を少し持ち上げるだけでもしんどい。お腹が痛い。

内診してもらうと
「これ、子宮外妊娠だね。すぐに総合病院に行ってね」
と言われた。子宮外妊娠‥思い当たる節はあるけど、

え?じゃあこの痛みは?一体‥

気持ちは晴れない。
紹介状を持ってすぐに病院に行った。
娘たちは母に面倒をみてもらうことに。
夫にもすぐに連絡して来てもらった。

MRI、内診、血液検査‥
色々な検査の結果、「卵巣出血」していることがわかった。
あの痛みは出血だったんだ!
原因が分かり、モヤモヤした気持ちが晴れたのも束の間だった。

最初の病院では妊娠反応が出ていた。
もしかしたら、妊娠の可能性があるかもしれませんね。と告げられた。
やっぱりそうなのか‥
様子見のために、急遽入院することになった。
卵巣出血が落ち着くまでは安静にしていた方がいいようだ。

入院してから5日目、hcgの値は61。

稽留流産だった。

理由もなく悲しくなった。
卵巣出血とこの流産に関係があったかどうかは分からない。
でも、生き延びられなかったいのち。
周りにも迷惑をかけて。
本当に申し訳なくなった。

神様がきっと私に何か諭すためのことだったんだろうって思うことにした。
そしたら、少し楽になった気がした。
自然淘汰は当たり前のことかもしれないけど
いざ、直面すると辛い。

精子が泳いでいる不思議な夢を見たから、来てくれたことは何となく分かってたけど
産んであげられなかったことが後ろめたい。
今回のことがあったから妊活のことは考え直そうと思う。

もし、また迎え入れられることになれば
そのときは我が子を腕で抱けたらいいな。

いいなと思ったら応援しよう!