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花薬欄(かやくらん)

「花薬欄」とは『碧巌録』の一節。
「挙す、僧雲門に問う
如何なるか是れ、清浄法身
門云く、花薬欄」
(訳)
雲門に問う
清浄な悟りの本体とはどんなものであるか。
雲門いわく
それは、花薬欄である。
(意味)
悟りの本来はどんなことでありましょうか。
花に例えたら「花薬欄」という言葉あろう。
花はどんな花もよい。
たとえ牡丹や芍薬でなくても、小さな名もない雑草であったとしても、色々な花が咲き乱れているのはいい。
目の前に美しい花が咲いているではないか。
じっくり見なさい。
それぞれの花が色を誇るでもなく、競うこともなく、ありのままの姿でいる。
これ以上の清浄法身はない。

先日、母と私、娘、それぞれに席持ちをして三席の茶会を開催しました。
80代の母。
50代の私。
20代の娘。
季節は4月中旬。
それぞれの思いの掛軸を選び、道具組を用意しました。
茶会を終えて、お客様から「花薬欄」の茶会でしたね、とお言葉をいただきました。
ありがたいことです。

茶会の道具組はこちら。

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