秋冷
昨日10月2回目のお茶席を終えました。
つい一週間前までは暑さが残る陽気でしたが、急な冷え込みですっかり秋冷の侯となってしまいました。
今年は珍しく本来の名残の季節らしい冷え枯れた風情の10月になり、茶湯の暦と実際の気候が見事に合致してかつて名残とはこのような環境で行われていたであろうことを実感します。
午前中は初めてのお客様がお見えになり、皆さまの御趣味のお話など様々なお話を伺い、私がよく理解できていなかった扇子で熨斗袋を差し出す時の扱い方をお客様からお稽古して頂きました。
午後はいつものご常連のお客様と和やかに歓談。社会情勢と茶道の今後についてのお考えを伺うことができ、また、来月の茶箱についてもアドバイスを頂きました。
ささやかなお茶席ですが、お客様と共に作り上げていると言う実感がある今日この頃。
お見送りした後、一服のお茶を介して様々な方と交流することのありがたさに心から感謝致しました。