007料理下手な人は「きつね色」がわからない話
突然だが、私は料理ができない。いや、全然できないわけではない、ある程度はできるけど、時々失敗するくらいにはできない。今日はなぜできないか、それをご説明します。
昔、職場でおでんを作ろうとしたことがある。みんなで食べるために具材を買い、大きめの鍋におでんだしの素と水を計って入れ、具材を入れた。あとは煮込むだけ、おでんって世界一簡単じゃん、と思い、仕事に戻った。
しばらくして、いい匂いもしてるし、もう出来上がったかな? と思って鍋の方を見ると、おでんが溢れていた。具材が鍋から飛び出し、鍋の周りに落ちている。
どうゆこと? 何が起きた?
私は慌てて、火を止めたが、全く理由を理解できなかった。どうやら、具材が多すぎて、鍋からはみ出していたみたいだ。
あんなに小さかったのに、こんなに大きくなって、、、、私は親戚のおばさんみたいなことを思った。
そう、おでんの具は水分を吸って膨らみ、2〜3倍くらいの大きさになっていた、私はスーパーでミニおでんの具だと勝手に思い、大量に投入してしまったのだが、それが失敗の元だった。
今考えるとミニおでんってなんだよ。と思うけど、あんなに大きくなるなんて知らなかったから。
これに似た失敗は家でもしていて、ある日ふえるわかめをタライに入れてふやかしていたら、タライから溢れ出していた。いや、ふえるわかめ、増えすぎだろ、と大爆笑していたら母に発見され、めちゃくちゃ怒られた。
大体は、私のこのような不注意が原因だ、パッケージの容量を守らなかったり、よく確認していなかったり。これは反省して今はきちんと守るようにしている。
もう一つの大きな失敗ポイントが、「料理本の言ってることよくわからない」問題だ。最近では写真がついていたり、かなりわかりやすく書いてくれているが、文字数に制限があるのか、お洒落な作りなのか工程が文字だけのものもよくある。そんな時起こるのがこれだ。
例えば揚げ物で「きつね色になるまでこんがり」と言われるが、きつね色がわからない。きつね色って何色? 黄色? 何ギツネ? こげ茶? オレンジ? どのタイミングであげるのか微妙にわからず焦げたり、生焼けだったりする。きつね色が料理本にCMYKとかカラーコードで表示されてて、この色! となっていればいいのだが、大体わからないものだ。
あと、弱火でコトコト煮ましょうとかも、これくらいの火だよとか、加減の目安がわかりやすいといいなと思う。みんながわかっているであろう料理の用語は、苦手な人にはわかりにくい。中学校の家庭科の授業でやったんだろうけど、もうすっかりそんな記憶はない。
たぶん料理が苦手な人は、このせいで、「美味しいタイミング」を逃し、よくわかっていない料理を作ってしまう人なんだと思う。それで失敗をしてしまうのだ。もちろん、これはすべて私の持論で、本当は違うかもしれないし、他にもたくさん理由はあるはずだ。
ちなみに、これは料理ができない私の理由の一番なので、わかるようにきつね色を確認してから作ったポテトフライはとっても美味しかった。料理本の多くが「ある程度料理できる人」向けだと思うので、「全く料理できない人向け」の本もぜひ作って欲しい。
ちなみにきつね色のカラーコードは#d3b12aです。
https://ko-kosuge.jp/food/1913/
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