
働きながら障害年金って受給出来るのか??
さて。
本日は「働きながら障害年金を受給できるの?本当のところを探ってみた」ってテーマでお話していきます。
このテーマは多くの方が気になっている点だと思います。
質問の中での不動の第一位に君臨しております。
なので今回は「障害年金と就労の関係」について、詳しく見ていきたいと思います。
「働いたら障害年金はダメ」というのは実はよくある誤解なんです。でもそう簡単に「大丈夫」とも言い切れない。ちょっと複雑な話なので、一緒に紐解いていきましょう。
まず、大事なポイントは「日常生活にどれくらい制限があるか」です。
障害年金の目的は、障害によって日常生活や労働に支障がある人をサポートすることです。だから、単に「働いているかどうか」だけでなく「どのように働いているか」が重要になってきます。
実際、令和元年の統計を見てみると、障害年金を受給している人の中でも、かなりの割合の人が働いているんです。
身体障害の方:48%が就労
知的障害の方:58%が就労
精神障害の方:34.8%が就労
→https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001112704.pdf
身体障害の方と知的障害の方の2人に1人は障害年金を受給しながら働いていることになるし、精神障害の方も3人に1人は働きながら障害年金を受給しているっていうデータです。
この数字を見てどのようなこころの動きがあったでしょうか??
意外と多い?意外と少ない??
それぞれあると思います。個人的には驚きでした。1級の方でも、働きながら受給している例があります。
もちろん障害の種類によっても就労の影響は変わってきます。例えば、身体障害の場合は、視覚、聴覚、言語機能、肢体、人工透析など、働いたからといって年金が止まるということはほとんどありません。知的障害も同様に、障害年金を審査する上で就労の影響はあまり受けません。
一方で、精神障害や発達障害の場合は、就労の影響をより受けやすい傾向があります。特に精神障害の場合、働くことでの影響は受けやすいとされています。
大切なことなので何度も言いますが、障害年金は病気や障害によってうける生活の支障が重要なポイントになります。精神障害障害は生活の支障がわかりにくとされています。
同じうつ病のAさんとBさんでは症状や支障となる部分が全く違ったりいています。
なので、働けているということは生活に支障がないよね。働けるくらい状態も良いんだって判断になります。個人差が大きい分、審査結果にも差が大きいんです。長時間働いても大丈夫な人もいれば、短時間でも難しい人もいます。
じゃあ、実際どうなの?ってことですよね。
重要なのは、以下の点です:
実際の就労でどんな配慮やフォローを受けているか
どんな支援を受けているか
現在の治療状況はどうか
例えば、就労継続支援を利用している場合は、福祉サービスの一つなのでかなり手厚い援助がある状態です。これは通常の就労とは異なる評価になる可能性が高いです。
また、働くことで日常生活にも支障が出ているかどうかも大切なポイントです。仕事は何とかこなせているけど、家に帰ると疲れ果てて何もできない...そんな状況も考慮されます。
逆に、一見安定した就労ができているように見えても、実際の状況によっては障害年金の対象になることもあります。例えば、障害者雇用など職場で特別な配慮を受けていたり、家族のサポートが必要だったりする場合です。
結論として、「働いているから障害年金は無理」と決めつけるのは早計です。一人ひとりの状況が異なるので、個別に判断される必要があります。もし不安や疑問があれば、社会保険労務士や年金事務所に相談してみるのがいいでしょう。
大切なのは、障害があっても自分らしく生きること。障害年金は、そのためのサポートツールの一つです。正しい情報を得て、自分に合った方法で活用していきましょ。
ではまたー。