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公務員がまちのリアルを発信する意義

「地方のリアルが分かるリレーマガジン」の執筆活動に意を決して飛び込んだものの、共同執筆者の皆さんの記事の質の高さにびっくりして全く筆が進まないちゃんねるです。

このマガジンは、観光、農業、福祉、金融、交通、まちづくり、移住定住、etc... 全国各地のスペシャリストが自らの経験を踏まえながら独自の視点で地域の実情を語るというもの。

むちゃくちゃ勉強になります。
そして、全国各地にアツい志を持った"僧"たちがこんなにもたくさんいることに驚き、僕も頑張らなければと奮い立つ思いです。

記事を書こうにも、自分のまちのことをあまりにも知らなさすぎて…

まず中に入らせてもらって痛感したのは、わがまちに関する自分の情報量の少なさ、そして分析力、考察力のなさです。

役場職員という仕事柄、市政の動きというのは様々な機会で必然的に入ってくるものです。次年度の予算編成方針だったり、議会一般質問の内容だったり、毎週の庁議で報告される各部の取り組みだったり。中にいるからこそ知れる情報というのはたくさんあるのです。ということは、「今浜田市ではこんなことが問題になってる」とか「これから浜田市はこういった方向に進もうとしている」とか、わがまちの今や未来を把握しやすい"おいしい"ポジションにいるといえるわけです。

ところが。

情報はたくさん握っているはずなのに、実は自分の身になっていない。「へぇ、そんなことになってんだー」とどこか他人事のように情報を処理し、ひたすら自分の与えられた業務をこなす。自分の守備範囲以外のことは関係ないこととして処理してしまっていることに気づきました。

とりわけ、数字に関しては本当に弱い(笑)こないだまで自分の業務に密接に関わる、市の税収規模すら頭に入っていませんでした。予算の全体像なんかも当たり前に入ってなきゃいけない。市役所に勤めて12年になりますが、情けない話、ようやくそれに気づいたわけです。

まずこうしたベースを押さえた上で、結局はその情報(問題)を自分の中でどう分析し考察するか。"自分事"として見つめることができるか。これができないと記事が書けません。

只今、わがまち本気で勉強中。

それがわかった今、僕はむちゃくちゃわが町のことを勉強しています。

職場の中で飛び交う情報をしっかりと受け止め、浜田市のホームページや広報紙をチェックし、議会の過去の議事録を見てその時話題になっている問題を掴んだりと、数字的なことも含めとにかく浜田市の情報を取り込みまくっています。

ぶっちゃけキャパシティオーバーで取り込みきれていませんが(笑)

その中で、やはり僕の得手不得手というものもあるわけで、僕自身専門分野というものは持ち合わせていませんが興味関心の高い分野のほうが記事が書きやすいということもあり、とりわけ地域活性化や教育といった部分の情報を重点的に収集していくことに注力します。

執筆力を身につけるには、とにかく書くしかない

あとは、筆を進めるスピードと記事の質の問題。

取り上げたいテーマは色々と思いつくのだけれど、何をどう書いていいかわからない。

これはもう、書いて身につけるしかありません(笑)

このマガジン編集長の木下斉さんからは、

とにかく書こうと、上手く書こうとしないことが大切と言ってくださっています。

結局は身の丈にあった文章しか書けないわけで、起承転結とか言い回しとか誤字脱字とか細かく気にしててもしょうがない(わけではないけど笑)ので、カッコつけずにとにかく書いて世に出す。

質より量を目指して頑張ります。

公務員がわがまちに"噛みつく"意義

これまでは、役場職員として働く中で感じる違和感や問題点も、外に発信することは"悪いこと"と思い込みぐっとこらえていた部分がありました。「あいつネットであんなこと言ってたぜ」みたいな変わったヤツと認識されて働きにくくなったり、場合によっては職場での処遇という部分にも影響してくるかもしれませんし。大人しく働いてたほうが無難だとは今も思います。

でもこのままでは、まちは何も変わらない。

公務員の働き方も、変えていかなくちゃいけない。

僕は"中の人"という立場を自覚した上で、まちに対する自分の思いを、ときに辛辣に、ときに痛快に発信する。

非難や批判は覚悟の上。

この発信が、まちの未来を変えるほんの小さな起爆剤になることを期待して。

頑張って書き続けます。

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