2021年秋アニメ 印象に残った回5選
もう年またいでいる上に冬アニメも始まっていますが何とか書き切ったので投稿します。
◇前置き
今年の春アニメで“印象に残った回”を5本選びました。
あくまでも私が見た範囲の中で、私の感性の元で選んだものなので「あのアニメのあの回が無いじゃねえか!」と思ってもそこは目をつむってください。
あと、その回についての説明を入れると文が長くなって書いている私がだんだんと嫌になってくるので説明は極力省きました。その為見た人にしか伝わらない内容になっているかもしれませんが、それはごめんなさい。
ここまでずっと使い回しているコピペ。
いくぞおら!フォローミー!
以下、ネタバレしか含みません。
・王様ランキング 第三話「新しい国王」
ボッス王の死後、遺言で次期国王に指名されながらも結局任命されなかったボッジは旅に出る事を決めます。母親のヒリングの反対を押し切り窓から脱出するような形で外へ出るも失敗し地面に落下。気を失うほどの重症を負ったボッジをヒリングが真っ先に助けます。これまでボッジに対して冷たい態度を見せていたヒリングですが、ボッジがダイダとの決闘で大怪我を負った時も夜な夜な回復魔法をかけ続けたり、生みの親を亡くしたボッジが他人に心を開かない時も積極的に関わろうとしたりと、実はボッジの事を凄く気にかけていたのです。その母親としての愛は胸に来るものがありますが、この回は感動のまま終わりませんでした。
旅へ出るのを見送ったヒリングは今後ボッジにもダイダにも会えないような嫌な感じを覚え、その裏ではダイダが何か企んでいるような顔を浮かべるという不穏な空気を漂わせながら終わります。各キャラの性格、思惑を見せながら今後に繋げていく序盤の掴みとして素晴らしい回だったと思います。
・見える子ちゃん 第四話「やっぱり見える」
おねショタ案件から感動のオチに持っていくという感情のジェットコースター回。最近みこの様子がおかしいのは彼氏が出来たからではないかと考えた弟の恭介は、一緒にお風呂に入ってみこに彼氏がいるのか探りを入れようとしますが、思いのほかみこの体が成長していた事に恥ずかしさを感じ一回出ていこうとします。しかし浴室にいる霊的なものが見えないふりが出来ると思ったみこに引き止められ結局一緒に入る事になる流れはガッツポーズもので、もうこれだけで良いものを見たと思っていたのですが、このままでは終わりませんでした。
これまで父親が家にいて、恭介や母親の会話にも入っていく様子が描かれていましたが、何と父親は既に亡くなっており、みこにしか見えていなかった事が明らかになります。父親は生前みこのプリンを勝手に食べてしまい、凄く怒られた事を後悔していました。みこはこの回の冒頭にコンビニで買ったプリンを仏壇に置き、涙を浮かべながら行ってきますと言うと父親もそれを見送ってから消えていくというオチ。まさかこのような感動のオチになるとは思わず、おねショタで興奮していた自分が恥ずかしくなりました。
・古見さんは、コミュ症です。 第04話 『コミュ10「身体検査です。」コミュ11「恋です。」』
この回では2つの話をやるのですが、今回はコミュ11「恋です」の方を取り上げます。
古見さんに対して異常な好意を向ける山井さんは、古見さんと距離が近い只野君を捉え、椅子に座らせ縄で縛り自室に監禁します。いざ文章にしてみると凄い内容・・・。
ひょんなことから古見さんが山井さんの家に来ることになり、只野君を監禁していた事も結局バレてしまいます。その後も山井さんは只野君について酷い事を言い続けますが、古見さんは「私の友達は私が決める」と筆談ではありながらも自分の意思を山井さんに伝えます。古見さんが誰かの為に怒り、自分の意思を相手に伝える事が出来ただけでも大きな成長を感じますが、この一件の後、迷惑がかかるからと一度は距離を置こうとした只野君に「友達でいたいです」と自分の声で伝えます。この2段構えには参りました。結果的に山井さんとも友達になり、大きなピンチを乗り越え古見さんの周りが段々賑やかになっていく良い回であったと思います。あと感情の起伏が激しく情緒不安定な山井さんを演じ抜いた日高里菜さんの名演にも脱帽でした。
・進化の実~知らないうちに勝ち組人生~ 第6話「異世界の中心で愛を叫ぶ」
どこかで聞いたことあるサブタイですが、最後の最後でただ単にセカチューをもじっただけではないのではと思わされました。それについては後述しています。
生まれた時から災厄を抱え周りを不幸にし続けてきたアルトリアに、誠一が不幸の指輪を指に付けさせマイナスに振り切れた運をプラスに逆転させる事に成功します。しかし左手の薬指に付けた上に励ましのつもりで言った言葉が告白と受け止められてしまい、アルトリアは完全にデレ始めてしまいます。その後、アルトリアは自分が抱いている気持ちは恋だと気づかされ、誠一もたまたま行った喫茶店で一般人を装っていた国王にアドバイスを受け2人はそのまま両想いになっていきます。この間にねるねるねるねのCMのパロディがあったのですが、今もこのネタは通じるのでしょうか・・・。
しかしアルトリアは誠一にはサリアという女性(ゴリラ)がいる事を気に留め、誠一自身も当然それを気にしていたのですが、サリアはあっさりと複数交際を了承します。『カノジョも彼女』だってもう少し葛藤があったのにこのスピード感には驚かされます。そんなわけでめでたく両想いとなった2人とサリアの周りをこれまで関わってきたキャラ達が囲み「おめでとう」と言いながら拍手を送るというまさかのエヴァの最終回オチ。自由過ぎます。
エヴァの最終回のサブタイも「世界の中心でアイを叫んだけもの」ですし、もしかしたら意識したかも分かりません。そもそもエヴァのこのサブタイも引用先があるのですがもうわけわからなくなるのでこれ以上考えるのは止めます。
ちなみに次の回はロバを買って王都のレースに出場する話なのですが、次回予告ではっきりと「ロバ娘」と言っていました。次回予告を含めて一体このアニメはどこまで楽しませてくれるんだと思わされる回でした。
・無職転生~異世界行ったら本気だす~ 第十七話「再会」
1クール目の時も選んでいるんですけど、今回も選んでしまいました。2クールあるアニメで良い回が続くとどのタイミングで選んだらいいか分かりませんね。
前の回ではルディとパウロが再会するも喧嘩になってしまい今回はその続き。冒頭では転移災害直後からこれまでのパウロの様子が描かれます。転移先で訳も分からず奴隷にされた人もいると言っていたように色々な場所で悲惨な状況を目の当たりにしてきたパウロは人探しを続けながらも酒に逃げ満身創痍状態。そんな中でルディと再会し、面白おかしく冒険の話など聞かされれば激昂してしまうのも仕方ありません。しかしルディ自身も大変だったことはこれまでの話の通りなので、このすれ違いは本当に悲しい。
そんな中で周りの配慮によりルディとパウロが店で2人きりになる場面が出来ます。心を開けないルディと、どう接すればいいか分からないパウロに痺れを切らしたその店のマスターがルディに顔くらい見たらどうだと言います。そこでルディはようやくパウロが無精ひげを剃り今にも泣きそうな顔で自分の前に座っている事に気づきます。そしてルディは昨日の事は無かった事にして再会をやり直す事を提案します。二人は抱き合い、パウロはこれまでの緊張感が解けたように涙を流し、顔は見えなくてもそれに気づいたルディにも来るものが。前世でも引きこもりの自分を励まそうとしてくれた友人の思いやりに気づけず怒って突っ返してしまった事があるルディですが、今回は面と向き合ってパウロと仲直りし、二人は本当の「再会」を果たしたのです。
今作はアクションシーンも素晴らしいですが、このような人間ドラマが丁寧に描かれていて良いですね。意固地になったり何かに囚われたりして上手くいかない事や仲違いする事がありながらもそれらを乗り越えていく描写は、他の異世界ものとは一線を画す魅力であると思います。
◇締め
以上で秋アニメのまとめとします。書いている途中で気づきましたが、家族関係の話が多いですね。偏っている感じがするし他にも候補があるから変えようかとも考えましたが、良いものは良いのでこの5本にしました。
あとたまたまですが、3~6話と序盤から中盤の回ばかり選んでいましたね。もっとばらけさせようかなと思いましたが良いものは以下略。
無事2021年の冬クール~秋クールまで書き切りました。今回なんて書き方を忘れてしまい、一回あらすじを書いてから削って削って書き直すという遠回りな事をしていたので余計に時間がかかりました。そのため冬、春クールのものと比較するとだいぶ文量が違いますが、何はともあれ投稿出来て良かったです。
今年も頑張って書いていくのでその時はよろしくお願いします。