利他とはなにかを考える
備忘録とアウトプットのために書き起こしておこうと思う。
理想はジャムおじさん
利他とは何か?と考えたとき、私はふと「ジャムおじさん」が頭をよぎった。
こいつ、いきなり何言ってんだ?頭沸いてんのか?と思われても仕方ないと思うが、結構まじめに考察したので、もし良ければ最後まで見ていただけたら幸いだ。笑
子供が生まれてからのここ3.4年の間、子供と一緒にアンパンマンを見るのが習慣化しているのだが、大人になって見るアンパンマンは全く別の話に映る。
例えば、ご存じアンパンマンのオープニングソング
♪何のために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
♪何が君の幸せ? 何をして喜ぶ?
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
子供の頃は、こんな明るいポップな感じのオープニングの歌詞なんて、深く考えたことは当然なかったわけだが
大人になって改めて聞くと、すごく考えさせられる、非常に深い意味がある歌詞であることに気付く。
歌だけではなく、このアンパンマンの世界観は正に世の中の本質、あるべき姿を捉えているなぁと思っている。
社会主義や資本主義、利益追求などといった概念がない世界。
金銭的なやりとりがなく、物々交換でもなく、ただただキャラクター同士が自分の得意な食事やモノ、娯楽を提供して成り立つ世界。
そして、キャラクターの殆どが「旅」をしている。
おむすびまん、ハンバーガーキッド、天丼・かつ丼・かま飯どん…あげたらキリがない。
ある意味毎日パトロールをしているアンパンマンやカレーパンマン、食パンマンも旅をしている?(無理やりこじつけ過ぎかw)
毎日決まったルーティンをこなす訳ではなく、それぞれが行きたいところへ行き、誰かのためになるようなことをするのが当たり前。
これが人の本質であり、「旅」のルーツであり、人が「旅」する所以なのかなぁと感じた。
また、講義の中で複数回出てきた「利他」という言葉、恥ずかしながら私はこの人生であまり口にしたことはなかった。
「相互扶助」とか「困ったときはお互い様」の方が私的には馴染みがあるが、「利他」とは「相互扶助」の上位互換的な言葉に感じた。
この「利他」主義の究極系=ジャムおじさんなのではないかと思った訳だ。
アンパンマンのストーリーでこんなやりとりがあったのを思い出した。
アンパン「ジャムおじさんはどうしてパンを作るんですか?」
ジャム「ん〜、そうだねぇ、美味しいって喜んでくれるみんなの笑顔を見るのがとっても嬉しいんだよ」
お金儲けのためではなく、自分の名誉のためでもなく、ただただ誰かが幸せに、豊かになるために自分の得意なものを振る舞う。
これが人としての完成形であり、本来人としてのあるべき姿だろうと思った。
だが当然ながら、我々には愛と勇気以外の感情があるわけで、バイキンマンやドキンちゃんのように欲があるわけで、みんながアンパンマンやジャムおじさんになるのは不可能である。
ただ「理想」の存在として、ジャムおじさんを意識して行動することはできる。
その「理想」と現実のギャップを今後いかに埋めていけるか。
人生の課題であり、楽しみだ。
アンパンマンが子供に刺さる理由はこの世界観にあるが、子を持つ親世代にも深く考えさせてくれる凄いアニメだ!笑
自分の「理想」と結びつける
私は将来、どこかの島へ移住して老後を過ごすという願望がある。
そこには、過去に出会った人たちが空いてる時に訪ねてきてくれて、気軽にお茶でもしながらたわいもない話で盛り上がり、泊まりたいときは泊まれ、帰りたい時に帰る、そんなパン工場のような場所にしたいなぁと思っている。
そして利益目的ではなく、誰かを豊かにできるものを提供できるようになろうと思う。
本気でパン作りでも始めてみようかな〜なんて。
ホームベーカリーでしかパンなんて作ったことないが。笑
話を「旅」に戻すと、だからこそ色々なところへ旅に出て、色んな経験をし、幸せ、強さ、利他のバランスを磨くことはとても大事であって、ありすぎる情報に惑わされず、「心の声」に従うべきなのだと思わされた。
「旅」に出ることは幸せなこと。
今までは無意識に自分の成長や新しい価値観、好奇心、探究心のために、言ってしまえば「自分主体の旅」をしてきた。
しかしこれからは一歩踏み込んで、「自分以外の誰かも幸せに、豊かにする旅」をしようと思う。
そしてその「旅」の行き着く先が、ジャムおじさんのパン工場のような誰もが気軽に集まれる場所であれば良いなと思った次第である。
最後に
ミニマムライフコストについては早速妻と話し合って書き出してみたいと思う。
今はドキンちゃんのような妻だが、いつかジャムおじさんの側にいつもいてくれるバタコさんのようになってほしいと、心の奥の方で願う今日この頃だ。笑
アンパンマンミュージアムに行った時の写真でも載せて終わろうと思う。