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かき氷に1000円出す派?出さない派?

ー かき氷はただの氷なのか、それともそれ以上の何かなのか ー 


今日、通学路を歩くランドセルの女の子たちが「かき氷食べたーい!」と言っていた。


私はその時ふと、女の子が言っているかき氷とは、「お祭りのかき氷」のことなのか、はたまた1000円くらいする「グルメかき氷」のことなのか疑問に思った。


私の小さい頃はお祭りに行くと必ずかき氷を食べていた。


先っぽがスプーンになっているストローで、残ったシロップを吸うのが一番の楽しみだった。


私が子供の頃はどこも3色しか選べないところばかりだった。

ブルーハワイ

レモン

イチゴ

ブルーハワイは色がなんか怖かった。

レモンも酸っぱいのは苦手だったから無理。

となると私に選択肢はないわけで、いつも迷うことなくイチゴ味のかき氷を食べていた。


あのがりがり感が好きだったのかと聞かれると難しい。

あの頃はがりがりしないかき氷があるなんて考えたこともなかった。

だからかき氷はこういうものだと受け入れることしかしなかった。


というか正直、氷はさほど重要じゃなくて

ただシロップが好きで食べていたところは大きいと思う。


そんな私も大人になった。


とうとうお祭りで300円で売られているかき氷以外のかき氷に手を出すようになってしまった。


きっかけはこのかき氷だった。


ネットサーフィンをしていた私はこの見た目のインパクトにやられ、真夏の暑い中待つこと数時間、ありついた。

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( 東京都 下北沢 「しもきた茶苑 大山」で1000円くらい )



だがこのかき氷には1000円なりの食べる価値があった。


まず蜜がもこもこで泡を食べているかのようだった。

(巷ではこれをエスプーマという。)


それでいてお茶屋さんが営業しているだけあって抹茶の苦味も濃かった。


そして何より氷がふわふわなのである。


氷って、、なんだっ、、け、、?

とでも言われたいのだろうか。


私は一体何を食べていたのだろうという気分に陥った。


夏の魔法にかけられた瞬間だった。



次の出会いは仙台のお値段激高かき氷だった。

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( 宮城 仙台 「梵くら」で3000円くらい )


3000円だった。


3000円のかき氷


驚愕したよね。


というのも、私と仲間2人は値段のことを何も知らずにお店に入ったのだ。

(後で大反省会!!)


お店に入った時にはすでに並び始めてから2時間程が経っていた。


私たちは目の前のかき氷の値段に屈せざるを得なかった。


平静を装って3人で1つのかき氷を頼んだ。


だがしかし、このかき氷がまた大きいのだ。


そして味も氷も文句の付け所がなかった。


だから心は満たされた。


しかし


「かき氷に3000円」


ここで

お金の価値、かき氷の価値

というものが問われる


「かき氷に3000円は高いのか。高いとしたら3000円は何に対してなら払う価値があるのだろうか。」


「とびきり美味しかったのなら、かき氷に3000円払ったっていいじゃないか。」


と自問自答せざるを得ない。


「何にいくらまで出せる」


というのはよくある話である。


私は宿泊には1泊1万円までしか出したくないし、

コンパなどの飲み会は味わうものじゃないから3000円の飲み放題コースで十分だと思っている。

美容院は最悪失敗でもいいと思っているから、カット+カラーで3000円くらいに抑えているし、

1万円の帽子を買ったと話す友達に驚愕したりした。


そのかわりというか、


私にはお金を出し惜しみしないときもある。


沖縄の居酒屋に1人で入って3700円分食べまくったことがあるし

小樽で食べた朝ごはんは2400円の海鮮丼だったし

普段スタバは高くて敬遠するくせに石垣島の500円のパイナップルジュースには手が出せる。


結局、「何にいくらまで出せる」かというのは、その人の価値観の最大の表れどころなのではないか。


かき氷をただの氷と思っているうちは3000円も出せない。


かき氷に3000円出せるからお金があるとか

スタバを飲むのに躊躇するからお金がないとか

そういうレベルじゃないんだ!


人それぞれ大切にしたいものは別にあって、何に重きをおくかは一人一人の価値判断に委ねられていていいはずだ。


ただし「グルメかき氷」の場合は少し話がややこしくなる気がする。


というのも、「グルメかき氷」を食べたくなるのはだいたい暑さに脳がやられている時だ。


判断力はかなり鈍りまくっている。


夏の暑い日差しを受けて、食欲もとっくに失せている。

涼をもとめる私を待ち受けているのは「グルメかき氷」しかないのだ。


そうして私はかき氷屋さんに吸い寄せられ、「グルメかき氷」の価値について深く考えることもせず頼んでしまっている可能性が高いのだ。


その証拠に、冬はかき氷を食べたいと思わないし、夏だって外に出るまではかき氷気分にならない。


私は夏になると知らないうちにかき氷に過大な価値を押しつけて自己満足に浸っているだけかもしれない。


全部夏の魔法のせいなのだ。

そういうことにしよう。



*おまけ*私のかき氷アルバム*


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( 台湾 「SMOOTHIE HOUSE」のマンゴーかき氷 マンゴーとろとろ、氷しゃりしゃり)


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(東京 谷中 「ひみつ堂」の煮りんご桜かき氷 りんごゴロゴロ氷ふわふわ)


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(東京 三軒茶屋 「和キッチン かんな」のティラミスかき氷 ほろ苦ココアとふわふわ氷)


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(東京 原宿 「ソルビン」のきなこもちかき氷 お餅乗ってるし氷がミルクだし食べ応えしかない)


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(沖縄 竹富島の黒糖ソフト+黒糖かき氷 原点回帰の「お祭りかき氷」。おいしさと氷っぽさを再確認。)


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