君は白樺(シラカンバ)
北海道のスケールの大きさを体感したいなら
富良野に行けばいいと思う
写真は5月の富良野
どこまでも続く農道をつい撮ってしまった
新緑はまだ、花も咲かず、
山にはまだ雪がちらほら
この時期の富良野は人の通りも少ないらしい
寂しさがなんとなくある
続く丘の道、車を走らせていると
白樺の木が1本立っていた。
こちらではシラカンバというらしい
一本、ぽつんと
凛として立っている。
樹齢の深い木は、特有のあたたかさがあると言われてる。
例えば鹿児島の屋久杉や白神山地はブナの原生木
まだ対面したことはないけれど
おじいちゃんやおばあちゃんと対話してるような
すべてを優しく肯定してくれる安心感があるらしい
でもこのシラカンバは違う
屋久杉同様に
とてつもない経験や知識があるはずなのに
それが表情に出ていない。
「見たいんだったら見れば」と言わんばかりに
ツンとしている
場末の酒場のカウンターで
欲はなく、嫁にもいかず、1人黙々と
仕事をしている看板娘のように
誰も寄せ付けず
自分の道を直走ってるその感じが好き
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