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タイ移住①きっかけ編
今年7月に本帰国してから4ヶ月が経ち、さらに11月には10日間バンコクへ帰っていた(旅行というより「帰る」という方がまだしっくりくるのでそう言う)ので、タイへの記憶が新鮮なうちに、といっても今更ながら、自分とタイの繋がりを書き残しておきたいと思いました。
タイ移住は自分の人生に大きな影響を与えた出来事です。こんなにも寛容で、カオスで、他者に無関心で、刺激的な国に3年半住んだ経験は私の価値観やパーソナリティを少なからず変えた。
タイ旅行から移住にいたるまでの経緯、仕事や現地での人間関係、日本と違って良かったこととその逆のところなど、思いつくままに、思い出せるうちに書いておきたいなと。
その前にざっくり私のバックグラウンドを
人生初めての海外経験は高校1年生の時、アメリカでの短期海外研修プログラムでアイオワ州に行ったことから始まる。1ヶ月間アメリカの片田舎に滞在して得たことは特になく、「土地広すぎ、車がないと詰む」「馬で移動してる人がいる」「ポテチをおかずにハンバーガーを食う文化がある」「thの発音難しすぎる」「お菓子がカラフルすぎる」「香水の匂いが強すぎる」くらいの感想しかない。
そのあとの大学生時代はアルバイトで貯めたお金の多くを旅行に費やした。カナダのバンクーバー周辺で3週間のバックパッカー、東京で出会ったカナダ人の元カレを追いかけて中国の北京に2週間、さらにその彼の地元モントリオールに1ヶ月滞在。大学生活の締めに友人とアメリカのオレゴン州へ2週間の卒業旅行…。振り返れば北京以外は全くアジアに触れてこなかった(北京も彼が居たから行っただけで、特段興味もなかった)。
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英語は旅行で困らない程度には話せたので、英語圏に行くという考えしか当時の私にはなかったんだよね。当時の流行りだったビクトリアシークレットやバスボディワークス、アバクロ(ネトフリのドキュメンタリー観てから2度と買うまいと誓ったが)などで散財するタイプだった。
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社会人になり、アジアにハマり始める
アジア旅行に行き始めるのは、社会人生活が落ち着き出した23歳くらいから。2016年の12月に友人と台湾に1週間ほど行ったのが最初でした。当時は今ほど台湾ブームではなかったけど、タピオカ屋さんがあちこちに出来始めた頃で、魯肉飯や豆花なども認知度が増してきていた。
初台湾の感想は「ご飯美味しい!英語通じない!安い!コンパクトで旅行しやすい!」。
そして何よりも日本から近いことが大きな魅力だった。当時、年末年始以外で長期休暇が取れない職場(月刊誌の編集部)にいた私は、退勤後の深夜便に乗って行ける近さ、そして3泊しても5〜6万円で抑えられる安さという、台湾旅行の気軽さに大いに背中を押され、よく旅行の計画を立てたものだ。
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初タイは2018年
台湾にどハマりした私は、そのあとも仕事の隙を見つけて3回ほど、3泊程度の短い旅行を楽しんだ。この間にベトナムも1度、年末年始の長期休暇で元カレと旅行。従兄弟の結婚式でハワイにも5泊くらい。
で、ようやくタイと出会ったのは2019年の2月。きっかけは年末年始に家で紅白歌合戦を観ていたとき。いつも年末年始はどこかに旅行している自分も、この年は家で過ごしていた。テレビでBKK48が紹介されていて、「そういえばタイ行ったことないな、行ってみようかな」とふと思ったの。テレビを見ながらその場で航空券を買った記憶がある。
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初めてのタイ、というかバンコクの第一印象は「住める」だった。事前知識なしに訪れたバンコクは、なんとなくホーチミンのような感じだろうと想像していたの。だからバンコクの方がぜんぜん都会で驚いた!
電車も綺麗、ホステルにゴキブリ出ない、若い子みんな英語話せる、夜歩いても危なくない、日本の飲食店めっちゃある、セブンイレブンが200mおきにある…などなど。「ここ住めるな」って直感した。
特に良かったのがクラブやミュージックバーの多さ。当時の私は東京のボノボ、オース、コンタクト、オープン、グラスルーツなどで遊んでいたので、似たような音箱がある都市に住むのが理想だった。初旅行ではスタジオラムと12x12に行って、こういう場所がほかにもあるならなんとかなるだろうと。
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2020年3月に移住するまで
初旅行から1年後には移住している訳なんだけど、それくらいバンコクにはビビッとくる何かがあった。それに、当時の私は海外に住んでみたい欲がムクムクと湧き上がっていた頃で、住むならアジアがいいと決めていた。
旅行から帰ってきたあとすぐに人材会社に連絡を取り、台湾・ベトナム・タイをメインに就活を開始したけど、台湾の求人はほとんどが要中国語だったので諦めた記憶がある。ベトナムも一社受けたが落ち、タイの会社からオファーをもらったのが10月くらい。
しかし実は、タイで一度就活の失敗もしている。
バンコク在住の日本人ならほとんどが知っているフリーペーパー誌、しかも2019年の7月に2社で現地面接を受けて、落ちてるの。当時はショックだったけど、タイに住み始めたすぐ後に一つのフリーペーパーは経営変更、もう一つは同じ職場にそこで働いていた人が居て「散々な目にあった」との体験談を聞かされたので、逆に落としてくれて良かったのかも…。
ちなみに2019年の11月には友人とタイのインディーロックフェス「MAHORASOP」の第1回に参戦したよん。去年も同じフェスに行ったので機会を見つけてまとめようと思ってます!
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