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今私がやれること
小さいころ「将来の夢はなんですか」っていうのを考えるときが、
一年に1回くらいはあったと思う。
大人になってからそれをはっきりと文字に書いて表現することなんて
私の記憶ではまったくない。
というか、夢なんて考える暇もなかった。
でも、最近はそれを掲げる大人がすごくかっこよく見える。
そして、それに向かって一歩、いやスタートダッシュをキメる大人は
もはや憧れの存在である。
大人になればなるほど、それが難しいことを私は知っているからだ。
小さい頃の夢は「保育士さん」
中学時代は「笑っていいとも」に出るのが夢だったりもした。
高校時代は某オーディション番組にデモテープを送ったこともある。
どんなものかわからない社会や将来に、少ない知識を振り絞って、
なんとなく「夢」というものを描いていたような気がする。
今、こんな時代になって、自由を奪われたり、やりたいことが
できなくなったからこそ、逆に「夢」を描くというのが
自然にできるようになってきたのかもしれない。
でも、そんな夢ややりたいことが見つからない人が大勢いることも
私は知っている。
仕事柄「誰かのために」という考えが染み込んでいて、自分を犠牲にしてまで優しさの押し売りをしてきたが、それがいい経験になって今の自分を形成してきたのも事実だ。
こんな私だからこそやれることがあると思っている。
「できる」じゃなく「やれる」こと。
それは誰かのそばに寄り添うこと。
夢がない
やりたいことがない
自分が嫌い
独りぼっち
何か今苦しんでることがあるなら、一緒にいてあげたい。
そんな若者の心のよりどころになりたいと思っている。
それが今私がやれることであり、
そんな場所をつくるのが「夢」だったりする。
そして、私はその一歩を踏み出したのだ。