2Fのご飯屋に初めて入るのは勇気がいる
タイトルどおりだけど、ビルの2F以上に入っているご飯屋に初めて入る時は、並々ならぬ緊張感がある。
一方で、今の時代は食べ◯グとかで店内の様子や料理の写真、味の感想を調べることはできるが、あえて下調べゼロで入るのが楽しかったりする。
自分の人生で外食をする回数なんて、ほんの僅かだ。だからこそ、ハズレを引きたくない気持ちにもなる。大人になるとそれが顕著で、「いつもの店のいつもの味」の安心感に依存しがちなのではないだろうか。
コロナ禍で、ほとんど外食をしなくなったけれど、1人で歯医者に行った帰りに冒険したくなった。
広島市内の繁華街から一つ外れた裏通り。『神戸湊町咖喱』の看板に惹かれた。
ドキドキしながら2Fに上がり、扉をひらくと
スパイスの香りに胃がキュンとなった。
「いらっしゃいませ」微笑む店員さんが可愛いくて、心がキュンとなる。(おばさんは可愛い女の子が好きなのだ)
店内は無印良品のような清潔感、1人席も5席ほどある。感染対策のアクリル板でさえも、昼下がりの日光でキラキラと映えていた。あぁ…築40年ほどの雑居ビルの2Fに、こんなキレイな場所があったんだ。
こちらはスモールサイズ、玄米のビーフカレー。
たのんだビーフカレーは、もちろん美味しかった。一緒についてくるサラダも、アスパラやクルミが入っていて、男女問わず好みそうな感じだ。
ゴロゴロ入ったビーフはとろっとろ。矯正歯科でワイヤーを締め直した歯にも優しい。
スモールサイズだと、腹7分目といったところ。大人になると、腹7分目がちょうどいい。
食後、水を飲みながら窓越しに人通りを眺める。
これはちょっとした冒険。
グルメな冒険は、人生を豊かにする。