全員がお客様に向き合える仕組みをつくる、セールス起点で行う情報連携の取り組み
こんにちは、全ての経済活動をデジタル化したい、そしてハタラクをバクラクにしていきたい郡司(@gunsun8)です。
今回の記事は、6月から始まっている #LXベッテク月間 15日目の記事です。
前回は@serimaさんの「エンジニア出身HRの私がカジュアル面談に臨むスタンス」の記事でした!
「ん?ベッテクってなに!?」
って思ったそこのあなた、ベッテクはLayerXの行動指針「Bet Technology」の略語です。
今回はSFA/CRM内の商談情報を他部署連携する際に、自動化ツールを活用した効率化のお話です。
(以前書いたnoteの「情報活用」部分を掘り下げた内容です)
なぜやろうと思ったか=全員でお客様に向き合い続けられる仕組みをつくりたい
きっかけはSFA/CRMツール「Salesforce」の導入です。
SFA/CRMツール導入によって、顧客情報 / 商談情報を一箇所に集約し、セールス活動の生産性を向上できるメリットがあった一方、セールス以外のメンバーがお客様情報を得にくくなるデメリットもありました。
また、当時のバクラク事業部は、組織拡大も始まり結果的に下記の変化が起きていました。
◆ Slaesforce導入前の状況(事業部組織も10-20人と小規模)
・毎日、事業部全員が参加する夕会で商談情報が共有されており、リアルな情報を得やすい環境
・顧客情報管理は全員がアカウント保有するツールでおこなっており、情報アクセスは容易な環境(notion / スプシなど利用)
◆ Slaesforce導入後の状況(事業部組織30人超え、会議体分けていくフェーズに成長)
・夕会は事業部全員→チームごとの運営に切り替え、全員が毎日、商談情報を得る機会がなくなった
・顧客情報をSalesforceに集約したため、情報閲覧はアカウントを持っているユーザー(主にSalesとCS)に限られた
全員がお客様に向き合い続ける環境をつくるために、組織拡大フェーズでもお客様情報を得やすい環境づくりが急務となっていました。
どうやったのか=自動化ツール活用してのSlack連携
全員が利用しているツール内にCRMの情報が自動連携するようにしました。
セールスメンバーはお客様から得た情報をSalesforceへ入力しています。情報入力されたら、自動でSlackチャンネルに情報連携される仕組みをZapierという自動化ツールを活用して構築しました。
Zapierって?
Zapier(ザピアー)は、複数のサービスを跨いだ連携を自動化してくれるツールのひとつで、まだ英語表記のツールではありますが、日本国内での利用が多いサービスにも多数対応しているのが特徴です。
また、Zapierを取り入れた理由はシンプルに2つです。
1.連携のカスタマイズ性が高い
2. (1.)をノーコードで完結できる
Salesforce自体にもSlackへの連携機能はありますが、Zapierを活用した方が連携タイミングや、連携したい項目をより細かく設定でき、意図した連携を忠実に組むことが可能です。
また、それらをプログラム開発無しで操作できるため、セールスの自分でも簡単に構築が可能です。(運用変更時のメンテナンスもかなり楽!)
上記は設定画面の一部ですが、基本的には選択肢の中から選んでいく作業で、Salesforce→Slackへの情報連携の自動化を組むことができ、非常に便利です。
セールス以外のメンバーも全てのお客様情報を得られるように
Salesforce〜Slackを連携をスムーズにしたことで、組織規模が拡大しても、セールスが得たお客様からの情報を他チームへ共有でき、さまざまな開発や施策の実行につなげられています。
連携の一例:開発にも活かせる形で商談の成約 / 失注要因を共有
Salesforce内で、商談を受注/失注フェーズへ変更すると自動でSlackに下記の通り情報が投稿されます。
その際、セールス内での改善はもちろん、機能開発へも活かせる内容で要因共有&連携をおこなっています。
◆連携時の項目(一部抜粋)
・導入の決め手になった機能
・競合サービスの方が優れていた機能
・トライアル利用中、分かりずらかった&使いにくかった機能
など
上記の情報が日々、開発メンバーにも共有されることで、機能開発もより精度高いアクションが可能になります。
実際に、Slack内に共有された情報をきっかけに、開発メンバー起点でセールスと連携し、お客様へヒアリング→機能開発ができるなど、全社一体となってお客様へ向けた本質的なアクションが生まれています。
最後に
LayerXのセールスの取り組みだけに限らず、SFA /CRMツールの活用方法など興味のある方、ぜひ気軽に情報交換しましょうー!