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【保存版】オンラインポケカイベントのつくりかた例2021

アモーレ。
CHANG(ちゃん)と申します。

昨年の感染症拡大からなかなか対面のイベントがしづらくなり、オンライン環境でのイベントが増えてきましたね。
かく言う僕もいくつかイベントをさせていただきましたが、何度か行うごとに知見が蓄積され、回を追うごとに構築と運営が楽になってきました。
2020年5月時点の黎明期に比べて、
・何をやれば成立するか
・どんなツールが必要なのか
・準備と当日に何が必要なのか
・プラスアルファにどんなものがあるか
このあたりがクリアになってきたので、これを頭の中に蓄積するだけだともったいないなと思ったので、まとめさせていただくことにしました。
概念的な話というより、具体のやり方やツールの話。

■オンラインイベントの特徴

ひとことにオンラインイベント、と言っても背景から目的までさまざまです。上位を決める大会であったり、交流をしたり、同じ大会でも規模や世界観で見せ方もさまざまです。
オンラインイベントはリアルの代替、という見方が殆どですが、
・オンラインとオフラインの違い
・オンラインならではの良さ
このあたりについてちょっと考えて見解をまとめた記事を書きましたので、お時間あるときに良かったら見ていただけると。
企画のヒントになれば幸いです。

■大会をやる場合の流れ

ではさっそく、今回は大会をやる場合について流れを見ていきましょう。
おおざっぱに分けると、段取りとしては以下のような形になります。

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●告知 →知ってもらう(名前やコンセプト、メッセージ)
●受付 →参加したい人を把握する
●事前連絡 →認識合わせや情報共有
●対戦マッチング →ポケカの対戦、結果申請
究極まで簡略化すると、以上4ステップになります。
ホスピタリティとか絢爛豪華さとか愛とか自己顕示とか、そういったものはあとで各自肉付けしていけばいいんですが、この4ステップ以上欠けてしまうとさすがに成立しません。

今回は僕が具体的にやっている方法を書いていきます。

【1】告知

今回はチラシや掲示板、ポスターといったリアル媒体がなくwebで完結という前提でお話をしますが、個人的にはTwitterの告知とホームページに力を入れることにしています。

●Twitter
SNSにはさまざまな特性があり、プロモーションの観点では媒体をいくつか使い分けることもありますが、ことカードゲームという層においては拡散性と見やすさの面でTwitterがいちばんユーザーフレンドリーで楽だなーと思っています。
ただ、情報が煩雑になりやすいので、僕は一定以上の規模のイベントについては専用のTwitterアカウントを作り、そこで宣伝をするようにしています。

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利点は2つあって、
1,告知情報が埋もれづらい、埋もれてもアカウントが別だから発掘してもらいやすい
2,口調を個人とイベント用で分けて違和感がない

という部分です。
「ラーメンうめー」っていうツイートと事務口調なツイート混ぜると個人的には違和感あって、人格を分けることで対応をしています。っていうか、「ラーメンうめー」って言いづらくなるのがちょっとヤなので、けじめ的に分けています。

ちなみに僕は告知をする少し前に「明日告知するよ」と事前告知をしています。これで少しでもお互いのワクワク感を出すのと、「明日告知がくるんだな」と情報に対して身構えていただけるかなあと思っているためです。
実際、この二段は割と反応いただけてる感あります。

●ホームページ
一からホームページを作るのはハードルが高いですが、要は「イベントの情報が詰まっているページ」が1枚あればいいなと思っています。
・どんなイベントで
・いつからいつまでで
・どんな仕組みで
・レギュレーションがどうで
・いつ受け付けるのか
こういった情報がまとまっていると、そのURLを叩いてもらうだけでイベントの内容が伝わります。
僕はHTML等の知識がない素人なのでwixで作っていますが、情報がまとまっていればイザジンTonamelページでも、ブログでも充分だと思います。

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こんな感じで、メッセージも置けるとコンセプトも理解してもらえるので、アンマッチが減らせます。「思ってたんとちがう」を減らすのもホームページの大切な役目ですね。

【2】受付

受付には事前応募により仮エントリーとか、当日参加受付とかさまざまありますが、集約すると「ここを叩いて必要な情報を入れれば参加できる(可能性がある)よ」というツールについてお話します。
それこそ大会ページの機能があるイザジンTonamelページで充分ですが、僕は一定以上の規模の大会の場合は応募→抽選や先着確認の二段階を踏みたかったり、Discordへの参加を促す意味も含めていたりするので、googleフォームをよく活用します。

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googleフォームの良いところは、
1,作るのが直感的で簡単
 →質問事項を入力すると、googleが勝手に判断して回答フォームを提案してくれる
 →順番の入れ替えや追加削除が簡単でリアルタイム反映
2,その他googleサービスと連携
 →回答をスプレッドシート(web上のエクセルみたいなもの)に自動的に反映させることができます。
3,無料で無限に作れ、紐づくメールへの転送も簡単

この三点で、主に2のスプレッドシート連携が最もすばらしい部分です。
スプレッドシートに反映できるということは、そのまま関数を入れて集計できるということなので、その他サービスのように手動でcsvなどで引っこ抜いていじらなくてもそのまま触れますし、逆にexcelでエクスポートできるのでローカルで共有も簡単です。

なので、出来上がったリストを手動でいじったり、自動リストを更に反映させて関数やグラフに乗せてガチャガチャしたりして色々遊べるので楽しいところですね。
また、excelなので参加リストとしての機能も優秀です。
googleフォーム&スプレッドシートの管理はとても楽で効率的なので、ぜひおすすめしたいところ。

【3】事前連絡

お互いの認識調整のために、事前連絡はとても大切です。
大会の性質によって事前のコミュニケーション手法は異なりますが、大会運営から一方通行の連絡であればメールの一斉送信で問題ありませんし、問合せはそれこそgoogleフォームで問合せを受けても良いでしょう。
ただ、細かい会話が発生しやすいこと、今回ポケカのイベントを行うこと、という観点でいうと、ここは圧倒的にDiscordをおすすめします

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無料のコミュニティツールです。
管理人がサーバー(町みたいなもの)を作り、テキスト・ボイスそれぞれ目的に合ったチャンネルを設置していくことでその中でチャット・ビデオチャット・通話をすることができます。

▼テキストチャンネル例
・イベント概要
・注意事項連絡
・運営への連絡
・資料置き場(jdg、png、pdfを添付を置くことができます)
▼ボイスチャンネル例
・交流会話
対戦卓

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このようにアナウンスや質問など、必要に応じていくらでもチャンネルを増減できるのがDiscordの魅力です。

今回Discordを進めた理由の最大のひとつが、
連絡と対戦卓を一元的に確認できること」です。
ビデオチャットで対戦をするのみであれば、SkypeやLINEでも問題はないのですが、Discordではあればビデオチャットチャンネルに名前をつけられ、また参加者側も移動のストレスなく確認・移動ができます。
なので僕の場合、卓に番号を振ったり、配信卓と名付けて運用するケースがとても多いです。番号を振っておくことで、後述の対戦組み合わせを行ったときに、選手側が迷うことなく卓に向かうことができます。

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大会前後のフォローもできるので、長期のコミュニティ運営だけではなく、単発の「イベント会場」としての使い方としても、Discordは非常に有用です。
※ただ、交流場と対戦コロシアムを同じサーバーにすると導線や目的がごちゃつきやすいので、個人的にはイベント会場としてのサーバーはコミュニティと別にすることをお薦めします

【4】対戦マッチング

こちらもいくつもツールがあります。
有志のユーザーによって作られたものから企業向けまでさまざまなものがありますが、ことマッチングと大会運用についてはTonamelを全力でお薦めします。

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Tonamelは、株式会社カヤックが2020年4月1日(水)にトーナメントプラットフォーム「Lobi Tournament」を「Tonamel(トナメル)」にサービス名変更したものです。
エントリーページの作成からトーナメント表の進行管理、結果発表まで、大会主催者が大会を簡単、円滑に運営できるトーナメントプラットフォームですが、前回僕が前回開催したBreakOUTにてその機能を使わせていただき、その簡単さと再現性の高さに驚愕しました。

主にできることは2つ。
1,大会告知ページを作成できる
2,エントリー管理→対戦組み合わせ→勝敗管理→ランキングまで対応

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これらをすべて無料で使うことができ、オンラインに限らずこれからイベントに着手するオーガナイザーの方にはぜひ勧めたいツールです。

↑にて告知や受付、といった項目を設けていましたが、Tonamelの大会ページでこれらを完結することができます。
例えばこちら。

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本日から開始する「ジムバトルオンライン」は、エントリーからマッチングまですべてTonamelを使った運用になっています。(連絡と対戦はDiscord)
しかもこれ、一度ページを作ると次からは「過去の大会をコピー」で楽に作成することができます。

運営者側の主な流れとしては
=============
1,主催団体を作成

2,主催大会ページを作成

3,エントリー受付

(必要なら当日チェックイン受付)

4,大会マッチング
=============
となり、一度作れば1は無くなり、2も簡略化できるので3-4をエコな運用で回すことができます。

参加者側の主な流れとしては
=============
1,Tonamelログイン

2,エントリー

(必要なら当日チェックイン)

3,マッチング、トーナメント表確認
=============
のみです。
Tonamelアカウントは、google/Twitter/Facebook/Lobiいずれかのアカウントと連携可能。加えて、通知についてはLINEも連携できます。
当日の対戦マッチングがされたタイミングでLINEがピコンと飛んでくるので便利。

ただ、ここでTonamelの利用方法について延々と話していてもお互い大変だと思うので、運営者用と参加者用それぞれにマニュアルを作りました。
以下の画像リンクからgoogleドライブ上のpdfを見られるようにしましたので、ご活用いただけると幸いです。
(二次転用は固くお断りします。)

==========
▼参加者(選手)向けTonamelの使い方
→アカウントの作り方
→大会エントリーのやり方
→勝敗申請のやり方 など

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==========
▼運営者(オーガナイザー)向けTonamelの使い方
→主催団体、大会ページの作り方
→エントリー、チェックインのやり方
→マッチング、勝敗調整のやり方 など

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今回僕が忖度抜きでTonamelをオススメする理由としては、
・簡単でUIが良くて
・一度慣れれば量産できるから

であります。
イベントはいくらでも運用を大変にできるぶん、オペレーションは可能な限り楽にすべきで、有り余った気持ちは参加者さんへの配慮に使え、というのが僕の持論です。ラクして、楽しくしましょう。

ただし、あくまでツールはツールであって、すべては運用するオーガナイザーさんの采配次第です。
顔が見えないオンラインだからこそ、チャットや音声、対応の端々への配慮は可能な限りしていくのが、お互い幸せに進行できる最大のコツかもしれませんね。
イベントとは、主催だけではなくてプレイヤーの方の協力がないと成立しないのですから。

※注意事項※
Tonamelでは現在「両者負け」のシステムがありません。
申請上は同スコア負-負で申請できるのですが、「引き分け」となり負けよりスコアが上になってしまいます。
「0-0 負-負」でなく「1-1 負-負」とすると回避できるようなのですが、正式に回避できているかは開発の方含めても不明でした。
この点についてはご担当の方にてリアルタイム確認済で、いずれ改修いただける予定とのことで、待ちましょう!
→こちらは2021年9月現在、改修済です!

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
具体のツールに落とし込むと
-----------------------------
●告知 →Twitterを入り口に、ホームページに着地
●受付 →googleフォームからスプレッドシートでリスト管理
●事前連絡 →Discordで案内・調整
●対戦マッチング →Tonamelで管理・マッチング・
-----------------------------
こんな感じになり、いろんなものを横断していて大変かもしれませんが、慣れるととても便利なものたちばかりです。
(先述の通り、Tonamelだけで一応ぜんぶ完結できます)

今回の記事は僕が「大会」を運営する場合のケースとして使う場合のツールややり方を紹介しましたが、当然これが正解というわけではありません
人の数だけイベントがあり、やり方があります。
ただ、「やり方がわからない」「何からやればいいか皆目検討つかぬ」といった方への一助になれば、これほど嬉しいことはありません。

こんなご時世だからこそ、こんなご時世ならではの繋がり方や遊び方があります。
イベンターは、人と自分を楽しくさせ、幸せにするチカラを持つ人たち。
イベント運営を楽しんでいきましょう!

じゃあな!
手洗いうがいちゃんとしろよ!
みんながんばって今を乗り切ろうな!


そんでいつかリアルで会おうぜ!!



■僕のオンラインイベント実績

最後にお前偉そうに語りやがって何様やねんな僕のオンラインイベント実績を簡単に紹介します。
記載の順にやってきたからこそいろんなツールが身についた感あります。

▼PokemonJapanNationalOnline(PJNO)カード部門


カード部門の企画/営業/広報/HP制作/ディレクション/体制構築/責任者
自分の中で初のオンライン競技ポケカ大会。
準備段階では人材の確保から始まり、スポンサー様との折衝や進行管理などなど。ゲーム・ポッ拳部門との連携ということもあり、名実ともに当時最大規模の運用をしたけど、毎日深夜まで突貫工事してたので辛楽しかった。
スタッフ・演者ともに最強の布陣で安心感がやばい。

▼ハイドアウト道場オンライン


企画/営業/HP制作/広報/師範(相談役のひと)/責任者
1on1のデッキ相談イベント。フルコンプ様と連携していたリアルイベントの引き継ぎ企画。
90分でみっちり話し合ってデッキ相談を受けて調整して対戦するのはなかなか骨だけど、お互い密度の濃い時間を過ごせるし、こちらもめっちゃ勉強になる。

▼Vスタートデッキ東西バトル

企画/提案/営業/HP制作/広報/Discord運用
地域対抗型のカジュアル対戦イベント。株式会社ポケモン様と連携しての企画進行。オンラインだからこそ地域をクローズアップ。
東西の区分けはNTTを参照
同じ文脈でいくらでもイベントできるし、広がりを感じた企画。

▼ポケモンカードランクバトル

企画/HP制作/広報/Discord運用/集計
24時間開催型の対戦イベント。せっかく集まってくれた人たちに楽しんでもらいたいけど、工数的にほったらかしでいけるイベントできないかなーとスプレッドシートをいろんな人に教えてもらいながらガチャガチャしたら出来た企画で、僕一人で運用できるエコ運営を実現。

▼BreakOUT(ブレイクアウト)

企画/提案/HP制作/広報/Discord運用/Tonamel調整/
Tonamelを初使用した対戦イベント。「BがOUTするから」とかいう頭の悪いネーミングを勝手に決めた深夜1時。
Tonamel様にご協賛・運営サポートいただきつつ進行し、あまりに使いやすさに目から鱗を落とした。
開催スキームはPJNOの流れをほぼ流用しており、今後BreakOUTサーバーをコピーすれば同規模の大会を簡単に構築できるので、もし次回やるときはTonamelとDiscordをコピーして10分くらいで運営準備ができる。


▼ジムバトルオンライン

企画/HP制作/広報/Discord運用/人材管理/進行
本日開始の小規模大会開催企画。競技大会のようにがんばらなくていい、をコンセプトに、4-8人の小規模でのワイワイポケカを開催。
それを僕だけでなく、協力してくださるオーガナイザーさんたちが各々自由に大会を開いていく企画。
僕が開く、ではなく、「大会を開きたいオーガナイザーさん」の開催スペース提供という意味もあったり、でかい競技大会とは違う楽しみ方を再発掘するためにはじめました。超手探りだけど、今後もいろんなオーガナイザーさんがイベント開く場にできたらいいなあ。

というわけで今後とも色々やっていきますので、よろしくお願いします。
長文ご覧いただき、ありがとうございました。

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