ハードのシェア率向上の方法Vol.2「地方自治体へアプローチ編」
皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
この記事では、「日本でハードのシェア率を上げるにはどうしたらいいのか?」を考察します。(2022.5.4現在)
※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。
前回の記事では、ハードのシェア率向上の方法として「費用感」の考察をしました。今回の記事では地方自治体でタイミングよく「改修」がある場合を想定して、「ハードの設営お願いします!!!」へのアプローチ案を考察します。
「アプローチ用の資料を先に作っておけば、チャンスはあるかもしれない!」という精神です。
テニスでも試合で勝利するために日々練習を準備を行います。試合では優位に進めるために、アプローチを打ってチャンスメイクをします。「テニスも計画も一緒だー!」と想いを込めてアプローチ案を考察します。(※イメージです)
対象となる施設の調査
まずは、対象となる施設の確認です。今回は佐賀県の方々が、考察のきっかけをくださったので、仮で佐賀県を対象にします。
佐賀県のJr登竜門の3大会の予選会場を調べ、全ての会場がオムニであることが確認できました。 (今回は直近で開催があった大会の開催施設を参考にしました。年度や改修等で施設が変わるケースがあります。)
改修したすぐに、「ハードコートにしたい!」と要望があっても難しですので、次は上記の施設の改修時期を確認します。
2つの施設は改修したばっかりでした。この条件により、狙いは「北公園」一択です。おそらく改修時期も近いのではないかと考えられます。
「よしっ!北公園の管理してる鹿島市役所にお願いしてこよーっと!」と伺っても門前払いです。市役所の職員さんはお忙しいです。
ここで大切なのは、「利用者の要望」です。❶~❸のいずれかの数値がアンケート調査等で獲得できていれば、市役所の方もすこーしだけ時間をとってくれるかもしれません!
❶理想の「ハードーオムニ(差異)」である19.8%の差異
❷理想の「ハード」26.1%に近い数値
❸ハードとオムニの差異が倍以上の数値
↓「現状」に対して「理想」のイメージへ変化していきたい!(数値を逆転)
利用者の人数は?
北公園を利用する方々を「テニス愛好家」として概算しました。
テニス愛好家の人口の根拠は、2016年度テニス環境等実態調査より、週1回以上1.7%+週2回以上1.4%=3.1%をテニス人口としました。
ジュニアの大会参加者は2019年、2020年、2021年の12歳以下の佐賀県の3大会に出場した男女の平均で対象者人数を算出しました。(それぞれの根拠は下記に添付)
上記の表により、理想値である26.1%で具体的な人数を算出しました。テニス愛好家230人+ジュニアの大会参加者13人の合計240人程度が「ハードコートあったら嬉しいなぁ〜」と思う方がいて、オムニ希望の方が60人程度であれば市役所の職員さんも話を聞いてくれる可能性が生まれるかもしれません。
実際アンケートは、下記のような回答例(選択)がいいと思います。
テニス愛好家「3.1%」根拠
ジュニアの大会参加者「50人」根拠
2019年度:http://www.saga-tennis.com/hp2/2019/junior/taikai.htm
2020年度:http://www.saga-tennis.com/hp2/2020/junior/taikai.htm
2021年度:http://www.saga-tennis.com/hp2/2021/junior/taikai.htm
職員さんに「なるほどねぇ〜こりゃオムニから変えることも考えなきゃかもですね〜」と言ってもらえたら、アプローチ成功です。
「維持管理」と「費用」の差異
「要望が多いのはわかったけど、維持管理と費用が今よりも大変だと難しいなぁ〜」とご意見をいただくケースがあると思います。
維持管理
日常の維持管理の違いは伊達さんの著書より抜粋しました。下記数値により、ハードのほうがオムニよりも日常の維持管理を行いやすいことが理解できます。
維持管理のペース
ハード:月1回程度
発生しない22.9%+年1~2回16.6%+年3~4回7.5%+月1回11.1%=58.1%
オムニ:週3~7程度(ほぼ毎日)
ほぼ毎日43.4%+週2~3回11.6%=55%
維持管理方法一例のイメージ
費用
新設費用の差異は400万円ありますが、2度の改修を行うとハードの方が安くなっていきます。長期的な目線で新設+改修で考えるとハードが安くなることも考えられます。
伊達さんの著書を参考にすると、1回の改修あたりハードは200万円、オムニは464万円の費用が確認できました。2回目の改修以降はハードの方が安くなることが確認できます。
市役所の職員さんに「維持管理も楽で、費用も変わらないのかぁ〜。オムニよりハードの方がいいんじゃないか?」と言ってもらえたら、チャンスボールです!「次の打ち合わせ日程お願いします!」で、お話しする機会を確保です。
以上が、今回の地方自治体アプローチ作戦です。テニスでイメージすると、ずっと相手の苦手なショットを狙い続けた結果、アプローチがうまく打てた感じです。次の企画提案でドーンとオープンコートに一撃で沈める為の準備が整った段階です。
アンケート配布や集計など大変な作業がありますが、アンケートによる人数の把握ができるとよりスムーズに進んでいくと思います。(アンケートを行う前の「草の根運動」については、今後記載します。)
その他、施工業者さんによる新設や維持管理の見積もりやスケジュールがあることでより市役所の職員さんが理解してくれます。
次の考察は、市役所の職員さんがジョコビッチばりの鉄壁のディフェンスにより「無理無理、もうオムニで確定だから〜!」と議題に上がらなかったケースをイメージします。
「むむむ〜諦められない!次だー!!!」という精神で、民間業者さんへコート新設のアプローチを考察します。アプローチの前に、コート新設の「規模感」を考察します。
PS.今回の考察のとてもシンプルで簡単な資料は下記に添付しますので、何かに使えたらご自身の地域用にアレンジしてご利用ください。
「もっとこういう表現や表があった方がいい!」、「スライド追加!」、「こっちの資料に差し替えて!」などアドバイスや改善案ありましたら、ご連絡ください。みなさんと一緒にいいアイディアを作り実行していけると嬉しいです。
Keynote Ver(原本)
Power Point Ver(文字や配列にズレがあるかもしれません…)
PDF Ver
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〜CC(Change Court)について〜
CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
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