【心を掴んで離さない】観客を沸かせるエンターテイナー!?トミー・ポールのヒストリー#48
皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介していきたいと思います。
「T.ポール」の愛称で呼ばれている、アメリカ人のトミー・ポール選手についてご紹介です。今回は「大国出身じゃないと、世界で活躍しにくいでしょー?日本からじゃ厳しいよー!」という仮説に対して、「大国はどうやって世界で活躍する選手を育てているの?」という疑問を検証します。22歳までの間に、どのように成長をしたのか中心に調べます。(2021.08.27現在、2022.08.25 ランキング・年表等更新)
※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。
トミー・ポール
浅いボールに対してフォア、バック関係なく素早く攻撃を仕掛ける攻撃的な選手。「自身のプレーで観客を楽しませる」をテーマに試合を展開するのが特徴。フィラデルフィアのイーグルス(NFL)、シクサーズ(NBA)のファン。
「7歳でテニスを始める!」
7歳のT-ポール
1997年5月17日アメリカのニュージャージ州で生まれ、生後3ヶ月からはノースカロライナ州で育ちました。テニスを始めたきっかけは、7歳の時に両親と始めたことで、最初の数年は母親がコーチとしてT-ポールにテニスを教えました。
14歳からは拠点をUSTAフロリダへ留学し、同い年でルームメイトでもあったR.オペルカ[25]やT.フリッツ[41]と同じ拠点でR.モヤーノのもと練習を行いました。
2015年18歳の頃からジュニアGS3大会で好成績をあげました。ジュニアGS・Fで優勝、ジュニア最終戦のGS・Uで準優勝したことで、キャリアハイの3位を18.3歳で達成し、ジュニアの国際大会成績は79勝35敗(勝率69%)でした。
「ジュニア期からGSデビュー!?」
ジュニアGS・Fで優勝!
シニアの大会には、ジュニアの活動と並行しながら2014年4月16.11歳でアメリカのフューチャーズでデビューしました。
2015年ジュニアGS・Uが終わるまでのシニアの大会参加は27試合で、アメリカで開催される3つのツアーにも予選から参戦しました。その中で、GS・Uでは予選から勝ち抜き本戦へ出場しツアーとGSデビューを果たしました。
ジュニア期間の中で、18.2歳でD.クドラ[78]、18.3歳でA.セッピ[25]の2名のTOP100を切る選手と対戦したことは大きな収穫ですし、250、1000、GSのツアーレベルの予選に参戦できたことは大きな経験です。
「怪我からの復活!」
18.3歳でGS・UでシニアのツアーデビューをしたT-ポール
2017年7月アタランタ250で予選からQF進出、ワシントン500でL.プイユ[17]、G.ミュラー[21]らTOP30の選手たちを初めて下してQF進出と好成績を残しました。
2018年1月には149位までランキングを挙げ、TOP100を破れると期待していた矢先、2018年2月から5ヶ月間右肘の怪我、2019年2月から3ヶ月間膝の怪我により離脱し、ランキングを392位まで下げました。
2019年4月の復帰以降9月9日には100位を破り92位へ突入した一方で、ツアーでは予選での敗退が続きました。その中でも、チャレンジャーでは9大会中3度の優勝をし着実にレベルを上げて行きました。
2020年は参加大会をツアーに絞り、2月アカプルコ500で22.9歳で初のTOP10に勝利をA.ズベレフ[7]に勝利しました。この結果ランキングを57位まで上げ、ツアーレベルの大会でもほとんど本線からのスタートを切ることができるようになりました。
ジュニアと並行しながらもGS・U本戦に出場した経験とポテンシャルは素晴らしいです。18歳からのシニアへの移行もスムーズに行けると思った矢先2度の怪我により2年間で合計8ヶ月間の離脱、復活し順調に進んできた時にコロナの影響で試合のキャンセルが続き思うようにランキングを上げることができませんでした。
同じ時期ジュニアで戦ってきたS.チチパス、A.ズベレフらがTOP10を切り、さらに若い世代が活躍している中で、ツアーでの決勝進出がまだありません。
今後、T-ポールがジュニア時のような華々しい成績を残し、アメリカテニスの街望む世界ランク1位を獲得できるのか期待しています。現在は初タイトルの獲得とネットプレーの向上を目指しており、この練習中のネットプレーで観客を「ワッ」と沸かせながら、観客の心を掴み勝ち進む姿を見れることを楽しみにしています。
記録
✴︎2015年ジュニアGS・F優勝(ノースカロライナのクレーコートで育ち)
✴︎2015年GS・Uに出場後ジュニアのGS・Uに出場(SFでA.デミノーに60,60で勝利後、T.フリッツに決勝戦で敗退)
✴︎キャリア最大の勝利は2020年アカプルコ500でA.ズベレフへの勝利
今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。
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PS.両親の情報やUSTAフロリダを選んだ理由を伺いたいです!
〜CC(Change Court)について〜
CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
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