「日本の企業は全然テニスに注目してない(力入れてない)でしょー?」の疑問を考察 テニス×日本企業(ボール・サーフェス編)
皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
この記事ではテニスと企業についてご紹介していきます。テニスは外国発祥のスポーツだから、「日本の企業は全然テニスに注目してない(力入れてない)でしょー?」という疑問に対して、日本の企業とテニスへの注目や貢献を振り返ってご紹介していきます。(2021.12.08現在)
※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。
今回は「テニス×企業」の第二弾です。今回は「ボール」と「サーフェス」から考察します。
ボール
2021年ITF公認(国際テニス連盟)のボールは24社(13カ国)131種類あります。131種類中40種類(30%)を作っているのが日本のメーカーで、ダンロップが34種類(26%)です。
上記の表だと、メーカー数が多いので、男子ツアー「GS」、「1000」、「ツアー最終戦」、「国別」の17大会で使用されているボールを確認しました。
ダンロップ8大会(47%)、ヘッド6大会(35%)の2強です。このことから、日本メーカーのボールは世界中の大きな大会でも利用していることがわかりました。
GS・W公式ボール「スラセンジャー」は1902年から提携しており、スポーツ用品の中で最も長いパートナーシップを組んでいます。
スポーツ×企業の取り組みを長い年月大切にしているのは、伝統あるイギリスならではでしょうか。
D.エバンスの出身校であり、スポーツ選手の輩出や研究で有名な、ラフボロ大学のスポーツサイエンティストと提携しながら「観客」にも「選手」にも良いボールの開発を続けています。
サーフェス
ボールと同大会のサーフェスを調べました。ここはアメリカが独占です。ハードコートはアメリカ、クレーはヨーロッパという棲み分けができています。
GS・Wの「芝」を扱っているマザーネイチャーは調べてもどこの会社なのかわかりませんでした。500グレードの、ハレとロンドンの芝も同様にサポートしているため棲み分け的には「芝」専門のヨーロッパの会社ではないかと思っています。
日本企業でてこいないじゃーん!と言われてしまいそうですが、ここでもダンロップ(住友ゴムさん)は力を入れています。
ITF公認のサーフェスメーカーとしてサポートメンバーに名前があります。同じくサポートしている企業は、上記に出ている、「カリフォルニアスポーツサーフェス」、「グリーンセット」と同じように質の高い技術があります。
カリフォルニアスポーツサーフェス社の「デコターフ」は日本では「住友ゴム」が施工・販売をしています。日本では、1,400以上のテニスコートに使用されており、有名な例ではオリンピック会場だった「有明テニスの森」にも利用されています。
今回の考察から、下記のことがわかりました。
・ボールは日本の「ダンロップ」、オーストリアの「ヘッド」の2強
・サーフェスは種類によって「国」が棲み分けがされている
・アメリカ企業の「デコターフ」を日本で取り扱っているのは「住友ゴム」
今回の疑問「日本の企業は全然テニスに注目してない(力入れてない)でしょー?」に対しては、日本メーカーのボールはグレードの高い大会の40%で利用されています。サーフェスは1000グレードの4大会で利用されているサーフェスと同じものを日本の企業が販売・施工しています。
この結果、ボール、サーフェス共に日本の企業は注目している(力入れてます)という「解」になりました。
ボール・サーフェスで世界で活躍している日本企業はダンロップ(住友ゴムさん)1強でした!
住友ゴムさん応援してます!!!これからも、質の高いボールとサーフェスの提供お願いします!!!
2007年にカナダに滞在していた当時は日本メーカーのボールがなく、当初はボール選びに苦労しました。
ヘッドのpeenは、軽くて滑って、スコーン!ってボールが飛んでいってしまいました。ウィルソンのUS openが僕にとっては現地で使いやすいボールでした。
日本に帰ってきて、フォート、st.ジェームズ、XT-8、etcありますが、マイルドな打ちやすさに「あぁー!しっくりくるー!」と感じました。
カナダは傾いているコートも多いのですが、基本無料で郊外行けばナイターも無料です。コートはカナダ、ボールは日本がいいなぁというジレンマを感じていたカナダ生活でした。
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それでは次の記事で。さようなら。
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