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【予測不可能】奇妙なプレーで相手を混乱させる魔術師士!!!ダニール・メドベーデフのヒストリー#72

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。

 この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介します。今回は「GS優勝者がいないから無理!」の仮説を「GS優勝した選手はどうやって育ってきたの?」を「幼少期〜ジュニア期/22歳程度/GS初優勝歳」までにどのような活動をしていたのか調べていきます。(2021.09.24現在、2022.08.29 ランキング・年表等更新)



※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。


ダニール・メドベーデフ
グランドストロークのボールの捉え方が綺麗な選手。特に、バックハンドは変幻自在で「魔法」のようなショットを放つ。選手を惑わせる戦術から「奇妙な選手」と総称されている。バイエルン・ミュンヘンのファン。

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「M.サフィンのGS・A優勝に憧れ9歳でテニスを開始」

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16歳の頃ロシア代表で活動するベアー

 1996年2月11日ロシアのモスクワで土木工学のエンジニアの父と母のもと生まれました。通っていた水泳クラブで見つけたテニスのグループレッスン広告を見つけたことがきっかけでテニスを9歳で開始しました。ちょうどその頃、2005年1月のGS・Aで同国のレジェンドM.サフィンが優勝したことでテニスへ心が動かされました。最初のコーチは、E.クルチコワで、彼女からは「最後まで試合を諦めない」精神を教わりました。
 
 ジュニアの国際大会には、13.5歳でデビューし18.4歳までの間で50大会に出場し、109勝43敗(勝率72%)の成績でした。
 義務教育終了後は、モスクワ国際関係大学へ進学し経済学と商業を選択しましたが、中退しロシア国立体育・スポーツ・青年・観光大学へ編入し、コーチの単位を取得し卒業しました。

 その中で、テニスのプロへの道は、練習環境を求めモスクワから近いフィンランドやスウェーデンへ留学を考えていましたが。
 練習環境がロシアよりも良いと思われたスウェーデンの選手たちがスペインへの留学を考えていることから、ツアーが周りやすく、天候がよく、交通渋滞もない、といった条件を満たす練習環境を求めた結果、姉が結婚して住んでいた南フランスに建設中のカンヌにあるエリートテニスセンター(ETC)へ留学し家族で移住をしました。

「20.9歳でTOP100を切る!」

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21.10歳シドニー250でツアー初優勝


 
 ETCでは、現在のコーチであるG.セルバラの指導を受け急成長をしました。シニアのデビューは15.1歳でしたが、当時はジュニアの大会が中心で、本格的にシニアに移行したのは18歳からです。
 19歳まではフューチャーズ中心の活動でしたが、20歳からはチャレンジャーを主戦場に変え、5月ニース250で予選を勝ち上がりツアー初出場を達成しました。その後もGSの2戦は予選敗退でしたが、250と500の合計4大会でツアー予選から本戦に進出し、10月モスクワではV.トロイツキ[28]に勝利しQFまで進出しました。
 この結果、329位からスタートしたランキングが20.9歳でTOP100を切り98位まで上げることができました。

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「25.6歳GS初優勝」

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2021GS・UでGS初優勝


 TOP10を切ったのは2019年7月で23.5歳でした。2019年はGS・Uで初の決勝進出をするも、R.ナダル[2]に敗退しましたが、ランキングは5位まで上昇しました。
 2020年はGSの決勝には届きませんでしたが、11月パリ1000とツアーファイナルで優勝するなど後半戦で強さを発揮しました。
 2021年1月はATPカップで優勝、GS・Aで準優勝からトーナメントをスタートさせGS・Uまでに4つのタイトルを獲得しました。
 8月GS・Uでは、N.ジョコビッチ[1]に勝利し25.6歳でGS初制覇を達成しました。2005年にTVで見て刺激を受けたM.サフィンの優勝から16.7年ぶりにロシア人のGS優勝者となりました。

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 現在TOP5に2人のロシア人が入っています。そしてTOP30になると2人が加わり4人の同世代ロシア人選手が存在しています。ランキングだけではなくGS優勝やツアーファイナル優勝を含め、実績名実ロシアの筆頭はベアーです。
 自身が影響を受けたM.サフィンのように幼少期から問題行動が多く、現在も試合中に様々な問題を起こしてしまいますが、ロシアの筆頭として、ロシアの子供たちに夢を与える選手へ成熟することを期待しています。
 今後、ベアーがどれだけ多くのGSタイトルを獲得し、世界ランキング1位になる姿を楽しみにしています。


記録
✴︎キャリア13タイトル中ハードコートでの優勝が12回
✴︎2020年パリ1000とツアーファイナルで7人の世界ランクTOP10へ連続して勝利
✴︎2020年ツアーファイナルでランキング1,2,3位の選手全員に勝利した選手(2007年D.ナルバンディアン以来)
✴︎2021年世界ランキング2位獲得。2005年L.ヒューイット以来、世界ランキング2位を獲得したのは、N.ジョコビッチ、R.ナダル、R.フェデラー、A.マレー以外では初

 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。



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PS.ロシアとフランスのテニス教育の違いを伺いたいです!また、大学を編入したり、通うことで得たことは何か?も伺いたいです!


〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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