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15歳が呼びかけるジョージ・フロイドへの正義に1,000万の声
5月25日に米国ミネソタ州のミネアポリスで、黒人のジョージ・フロイドが白人の警官に首を膝で押さえつけられ、死亡しました。それを受け、5月26日に15歳のキャンペーン発信者が立ち上げた「ジョージ・フロイドの正義のために声をあげよう (原題:Justice for George Floyd)」に1,000万の賛同が集まっています。
歌手のビヨンセ、アリアナ・グランデ、カーディー・B、ジョナス・ブラザーズら、150人を超える著名人も賛同を呼びかけており、48時間で200万に到達、6日間で1,000万に達し、Change.org史上最大の賛同数を最速で集めています。
このキャンペーンの発信者である15歳のケレン・Sは、
「たくさんの人たちが事件について話をしているのに賛同できるキャンペーンが見つからず、ジョージの正義のためにキャンペーンを立ち上げました。
元警察官であるデレク・ショビンが逮捕されたことをうれしく思っています。このキャンペーンのおかげではないかもしれないけど、ひとつの要因になったことは確かだと思います。
600万人(*逮捕時の賛同数)の声を無視することはできません。他の3人の警官が逮捕されるように、私たちは声を上げ続けなければいけません。
今回、変化を起こすために私にも何かできたということが大きな経験でした。この経験を他の誰かの正義のためにも使っていきたいと思います。そして、ジョージの家族の無事と正義がもたらされることを願います。このキャンペーンは私ではなく、ジョージのためのものです。」
首に膝を押し当てていた元警官のデレク・ショビンは第3級殺人の容疑で逮捕・起訴されましたが、有罪となるかはまだわかりません。また、その場にいた3人の警官はまだ逮捕されていません。
米国では、ジョギング中に射殺されたアマッド・アーバリーのための「Justice for Ahmaud Arbery」、自宅で警官に射殺されたブリオナ・テイラーのための「Justice for Breonna Taylor」など、人種差別に対して正義を求めるキャンペーンは後を経ちません。全米各地でデモは激化し、外出禁止令が発令され、トランプ大統領が一時避難する事態となっており、イギリスやドイツなどヨーロッパの国々でもデモが行われています。
オバマ前大統領は声明を発表し、「2020年のアメリカで、これが『普通』であってはならない。」と述べています。キング牧師が率いた公民権運動から70年程たった今でも人種差別は、社会システムに組み込まれています。2020年の社会を変えていくためには、人種差別に反対する全ての人々が、人種に関わらずに声を上げられるかが問われているのではないでしょうか。