470万を超える賛同の声 ジョージ・フロイドに正義を
5月25日に米国ミネソタ州のミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人男性の警官に首を膝で押さえつけられ、死亡しました。それを受け、5月26日に立ち上がったキャンペーン「ジョージ・フロイドの正義のために声をあげよう(原題:Justice for George Floyd)」に470万の賛同が集まっています。
警察によると、商店から偽札を使おうとした客がいると通報受けた警察が、自動車に乗っていたフロイドさんを拘束しました。フロイドさんが地面に膝で押さえつけられ「息ができない」と訴えたにも関わらず、警察官は膝をどかさずに彼の首を抑え続けた動画が撮影されており、大きな波紋を呼んでいます。
全米各地で抗議デモが行われ、事件が起きたミネアポリスでは激化する抗議や市民の怒りに州兵が出動する事態となっています。
拘束に関わっていた4人の警官はすでに懲戒免職になっていますが、このキャンペーンはミネアポリスのフレイ市長とフリーマン検察官に対して、警官の即時解雇に加え、告訴を求めています。
米国では、黒人が警察官によって不当に殺される事件が相次いでおり、黒人社会を中心とした警察への怒りはこの事件だけに止まらない、社会正義の不在に向けられたものでもあります。米国社会、そして正義を守る立場にある警察がこの事態にどのように向き合うかが注目されます。