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「I LOVE YOU」が沁みる24の夜
「僕は、遺伝子の中には、やがて肉体は滅びるという自意識が組み込まれているんじゃないかという気さえするんだ。つまり、命をかけてもいい、これだけは無くしたくないっていうほど人を好きになった瞬間に『そんなことはできないんだよ』っていう神様のささやきが聞こえるんだと思う。だから切なくなる。それでラブソングは哀しく聞こえるんじゃないかな。」
尾崎豊をプロデュースした須藤晃さんの著書「尾崎豊が伝えたかったこと」を読んで出逢った言葉。この言葉に出逢った瞬間、鳥肌が立った。感動とも言える衝撃が身体を駆け巡った。
人生は矛盾の連続なんだと思う。生まれてから死ぬまで、一貫して理想を体現し続ける人などいない。だから人は苦しむ、死にたくなる。どこかで妥協しなきゃいけない。自分という存在と、理想との間に生まれるちょっとした溝に、折り合いを付けようと努力しなければいけない。
その努力は多分、自分を成長させて、人生を前向きにしてくれる。そして、自分以外の誰かに、何かしらの価値を、愛を与えられる人間になるための、源泉みたいなものになると思う。
その源泉に辿り着こうとして、挫折して、色んな矛盾と、人々の言葉に出会う度に、哀しさが身体に響くのだと思う。