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続・出張月間①「神戸」羊をめぐる冒険 1日目
7月に入った途端一気に夏らしくなった気候。昨日は西の方では大雨が降った模様。東でも夏らしいムンムンとした雨が降り、そのせいでより湿気のあるうだるような暑さ、夏の暑さがやってきた。
先月続いた怒涛の4出張に続き、今月も2週連続で出張。という事でタイトルの冒頭に「続」と付けた。まずは今週神戸、そして来週は北海道。
そしてその後に続く「羊をめぐる冒険」について。これは上下巻からなる村上春樹の初期の小説で、好きな小説の一つでもある。舞台が神戸(芦屋)→東京→北海道へと移っていく。その小説内の舞台の移り変わりと自分の出張の動きが被った(厳密に言うと芦屋には行かないのだけれど)。と言うけで今回の出張のお供はその上巻を。評論は得意ではないので本についてはご興味のある方ぜひ読んでみてください。自分は何度も読み返し、その度に違ったものを感じ、考えさせられる本です。
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新神戸着。いつもは新大阪で降りるので少し不思議な感覚。駅ホームのチャイムが独特で印象的だった。
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自分が新しい街に来たらまず見るもの、それは地図。ボーイスカウトをやっているせいもあるし、地図が好きということもある。また最近は戦国城巡りなんかもしているので「この街は守りだな」とか「ここは本丸の見張りだな」とか勝手に想像している。神戸の第一印象は鎌倉に近い。海に面していて、その裏にはすぐ山がある。攻めるには海ルートも山ルートもやや難しい守りに強い街だろう。ただ海と山の間か急すぎると言うことと神戸は埋立地のイメージがあるので、山も昔は海岸沿いにせりたっていたのかもしれない。ぼやき。
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お昼に向かったのは「トロアードデリカテッセン」。ここは村上春樹の小説『ダンス・ダンス・ダンス』にてお店の名前が出てくるので一種の村上春樹聖地巡りでもある。自分は同小説に出てくる"調教済みのレタス"という表現がとても大好きで、その"調教済みのレタス"を使うとこのお店のサンドイッチに近い味ができる(らしい)。"調教済み"と着くとなんかパリッとして新鮮な、尚且つしだり育て上げられた、いつまで経っても腐らない高品質なレタスを想像する。小説の主人公はその"調教済みのレタス"を紀伊國屋で買っていた。
一度青山の紀伊國屋でレタスを見てみたけど、1玉400円した。調教するとそれくらいの値段になるなのだろう。
頼んだのはサーモンサンド。サーモンは間違いなく美味しいんだけどパンが本当に美味しかった。耳は固すぎず柔すぎず、そして耳じゃないほう(そういえば食パンの耳じゃない方はなんて言うんだろう?顔?)はしっとりもっちり柔らかく、サーモンの食感を邪魔することがなかった。あの食パンは確実に調教されていた。
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その後は仕事場に向かい夕方まで業務をこなす。明日明後日が仕事の本番なのだ。今日はその下準備。
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仕事を終え、早めの夕食。ここ「ピノッキオ」もまた村上春樹読者の聖地と呼ばれるピザ屋で、氏がかつて訪れたことがあり、エッセイでも触れられている店である。今回の出張期間中に店舗の連休が被ってしまったため今日がラストチャンス。と言うわけでGO。まずはビール
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そして頼んだのはエッセイ通りのシーフードピザ。普段ピザでシーフード頼まないから不思議。そしてシーフードといえばトマトソースが鉄板のイメージだったけれどここでは全面チーズ。そしてシーフードといえばイカ、タコ、エビが鉄板だろうけれのここではオイルサーディンが乗っていて、これは結構珍しい気がする。生地はパリパリ。自分は薄くて硬い方が好きなのでドンピシャ。
そしてこのピザには「これからあなたがお召上りになるピッツァは〇〇〇〇〇〇枚めです」と紙切れが挟まれてやってくる。自分は1,451,970枚目。62年でこの数は、計算すると62年間毎日60枚以上のピザが焼かれている事になる。律儀に数えているとそんな歴史が分かるんだなと体感。
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村上春樹と同じような景色、雰囲気が味わえて良かったです。
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今日はこんなところでおしまい。